創部101年 全国優勝5回、学生横綱を4人 超名門だった「早稲田大学相撲部」の現在

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2019.5.13

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早稲田大学に創部101年の歴史を誇る運動部がある。それが「早稲田大学相撲部」

大正6年創部。大学創設者大隈重信も力を入れ、かつては全国優勝5回、学生横綱を4人 排出する超名門だった。指揮を執るのは自営業の傍らで監督を行なう室伏渉。現在、部員はたった7名。大学相撲の団体戦は5人制が多く控え選手を入れるとギリギリ。

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キャプテンをつとめるのはただ1人の4年生若林。岐阜県の相撲の名門 岐阜農林高校出身で大学卒業後は故郷に帰り高校の体育教師になる。そんなたった7名の相撲部を影で支えている2人の女性マネージャーがいる彼女達は部員達の食事を作るのが主な仕事。料理に使う食材の大部分は応援して下さる方達の差し入れで賄っているという。

相撲は食べるのことも練習のうち。

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練習以外は和気あいあい。それが早稲田大学相撲部の伝統。間近に迫った東日本学生相撲リーグ戦。しかしそこには大きな壁が・・・。通常の団体戦は5人制が多いが、なんとこの大会は9人制。そこで助っ人として相撲経験者の松田君を連れてきたのだが、経験者とはいえ身長175cm、体重はたった65kg...。

そして迎えた大会。

舞台は学生相撲の聖地、靖国神社境内相撲場。一部リーグで戦うのはこの8校。9人制で行なわれるが他の大学は部員数が圧倒的に多いのに対し、早稲田は部員と助っ人のたった8人しかいないため既に1敗の状態から始まるという圧倒的に不利な状況。総当たり戦で行なわれ最下位の大学が2部リーグの優勝校と入れ替え戦となる。

早稲田は1回戦強豪日本大学に2勝5敗で敗れ、その後も1勝もできず1部リーグの最下位が決定。2部リーグ優勝校と入れ替え戦に出場することになった。

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するとこの絶体絶命のタイミングでキャプテン若林に異変が...。なんでも腰が痛くて力が入らないという。控え選手がいないため相撲部のトレーナーに応急処置をほどこしてもらう。何としても勝たなければならない入れ替え戦。1部リーグ残留をかけ専修大との1戦は、まさかの65kgの小兵助っ人・松田くんが大金星をあげて勢いに乗った早稲田は専修大に勝ち1部残留を死守した。

次に目指すのは1ヶ月後の全国大会インカレ。本格的な練習がスタートしたが、腰を痛めたキャプテンの若林は大事をとって別メニューで調整。すると2年生の浅田が体調不良で練習を早退。さらに2年生の長谷川が左腕を負傷。そして1年生の二見も右足を負傷し、まともに練習が出来るのはたった2人だけに。全国大会まで残り20日 果たして大丈夫なのか!?

全国大会まで残り2週間、相撲部の道場を覗いてみると腰の状態が悪かったキャプテン若林もなんとか土俵にあがるも、まだ本調子でないのか隠した相手に負けを繰り返す。しかし監督はあえて何も指摘しない。

監督「そこは自分で気付かせないとなんの意味もない。そこを大事にしたい」

自ら考え得たものは人から指摘されるより大きく成長できる。それを相撲道を通して学んで欲しい。部員達はあくまで学生、将来を考えた指導をしているという。そして迎えた全国大会。

Aクラス12校とBクラスを勝ち上がった4校を合わせた16校が5人制試合を3試合ずつ行い、その上位8校が決勝トーナメントに進出する。1回戦はBクラスを勝ち上がった慶応大学が相手の早慶戦。ここはAクラスの意地できっちり勝利を収めた早稲田だったが、2回戦は西の王者・近大に敗れ1勝1敗。

そして決勝トーナメント進出をかけた拓殖大学戦は惜しくも敗れキャプテン若林の学生最後の相撲が終わった。キャプテン若林が抜け現在部員6人の早稲田大学相撲部。日本一を目指し新たなスタートを切った。

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