【ラグビーW杯】歴史的快挙!日本代表 4戦全勝で初のワールドカップ8強!

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2019.10.14

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2019 ラグビーW杯 日本が初のベスト8進出 写真:AP/アフロ


 ラグビー日本代表は10月13日(日)、横浜国際総合競技場で行われたラグビーワールドカップ2019プールA最終戦でスコットランドを28-21で破って初の8強進出を決めた。

4戦全勝で勝点を19として、3勝1敗で勝点16のアイルランドを抑えて首位でプールAを突破。10月20日(日)の準々決勝でプールB2位の南アフリカと対戦する。スコットランドは2勝2敗の勝点11で、2011年大会以来2度目のプールステージ敗退となった。

WTB福岡堅樹選手(パナソニック)が2トライ、WTB松島幸太朗選手(サントリー)が今大会5トライ目、PR稲垣啓太選手(パナソニック)が代表初トライをマークした。

「スリー、ツー、ワン...」

試合終了直前、自陣深い位置でスコットランドに押し込まれながらもFW陣がラックを繰り返してボールキープを続ける日本に、スタンドを埋めた67,666人の観客が一斉にカウントダウンの声をかける。

「ゼロ!」の掛け声とほぼ同時に、試合終了を知らせる銅鑼が鳴り、日本がラックからボールを出してタッチラインに蹴り出すと、スタジアムは大歓声に包まれた。日本が勝利で初のワールドカップ8強進出を決めた瞬間だった。

 日本は初のアジア開催となった今大会で、決勝トーナメント進出を決めた初のアジアのチームとなった。

 日本代表のリーチマイケル主将(東芝)は8強進出の目標達成に、「日本ラグビーにとって本当に素晴らしいこと。アジアラグビー、ティア2国にとっても素晴らしいことだ」と語った。

 日本は、勝つか引き分けるかで突破が決まる一方で、負ければ敗退の可能性もあった。しかも相手は前回大会を含めて過去7戦7敗をしているスコットランド。2勝1敗の3位で最終戦を迎えたスコットランドも勝利が必要ない状況だった。

 その試合で、日本は試合開始から攻撃的なプレーを展開。最初のキックオフから大きく蹴らずにショートパスで始めるなど、相手の意表を突くプレーを見せて前半で主導権を握った。

 開始早々にスコットランドのSOフィン・ラッセル選手に先制トライを許したが、18分にラインアウトからボールをつなぎ、CTBラファエレ・ティモシー選手(神戸製鋼)が左アウトサイドの福岡選手にパス。タッチライン沿いを抜け出し、相手のタックルを受けながらもフォローしていた松島選手にパス。松島選手はボールを受けるとグンと加速して相手を降りきり、インゴールに飛び込んだ。今大会5本目となるトライと、SO田村優選手(キヤノン)のコンバージョンで同点にした。

 22分にPR具智元選手(ホンダ)が相手の強い当たりを受けて負傷交代を余儀なくされるが、直後の26分、日本は相手のタックルを受けながらもオフロードパスを何本もつないで中央から攻め込み、最後はフォローしていた稲垣選手がパスを受けて両ポストの下に飛び込んだ。相手のプレッシャーに動じず、チームの結束の強さを示すトライだった。

 これでリードを奪った日本は、その後も攻守一体となったプレーを展開。スコットランドのモールやラック、スクラムでプレッシャーをかけて相手を止め、前半終了直前の39分にはパスをつないで右から左へ展開して、ラファエレ選手がチップキックで前に出すと、福岡選手がダッシュしてキャッチ。そのままインゴールへ持ち込み、田村選手のコンバーションも成功して、日本は前半を21-7で折り返した。

 後半開始早々にも日本は攻めの姿勢を前面に出して、トライを奪う。相手ボールキャリアーにFLリーチ マイケル選手(東芝)とPRヴァル アサエリ愛選手(パナソニック)がタックル。福岡選手が相手からボールを奪ってそのまま走り抜け、ゴール下にこの日2本目のトライを決めた。
日本は28-7とリードを広げたが、スコットランドも反撃。59分にゴール前のラックからFWで押し込んで、最後はPRのWP・ネル選手が押さえ、SHクレイグ・レイドロー選手のコンバーションも決まって2トライ差に迫った。

さらにスコットランドは50分過ぎに一挙6人を入れ替えて、流れを変えると動きが活性になる。すると、直後の55分にカウンター攻撃で日本の裏を付くと、交代出場のPRザンダー・ファーガソン選手がインゴールに持ち込み1トライ差に縮めた。

 そこから残り25分は激しい攻防になる。勢いづき、ボールポゼッションを高めたスコットランドに対して、日本は相手の動きに良く反応して突破を許さない。特に残り4分は、相手に与えたペナルティから、ゴール近くでのラインアウトになり、そこから日本の自陣深いエリアで押し込まれる展開が続いた。

だが、日本はそこでもスタジアムの観客の「ニッポン!」コールの後押しを受けて、高い集中を保って相手を止め続けた。

 そして迎えた試合終了の笛。歓喜に沸くスタジアムで、日本の選手は両手を突き上げ、笑顔を弾けさせてチームメイト、スタッフとハグを繰り返した。

スコットランドと8戦目の対戦で得た初勝利。日本は初のアジア開催となった今大会で、決勝トーナメント進出を決めた初のアジアのチームとなり、ティア2国としては2007年のフィジー以来の快挙となった。

取材・文:木ノ原句望