無敵の女王 阿部詩 五輪内定ならず大号泣「これは神様からの試練」

柔道

2019.12.9

11月22日から3日間にわたり行われた柔道の五輪代表選考会グランドスラム(GS)大阪。

女子52キロ級で世界選手権2連覇の女王・阿部詩(日体大)は優勝すれば、五輪切符を獲得する可能性があったが、決勝で敗れ今大会での代表入りはならなかった。

【動画】柔道グランドスラム大阪 女子52kg級 決勝 ブシャールvs阿部 詩

飛ぶ鳥を落とす勢いで快進撃を続けてきた阿部。今大会でもオール一本勝ちで決勝進出。

しかし決勝で落とし穴が待っていた。18年世界選手権銅メダルのブシャール(フランス)との一戦。試合時間7分40秒で一瞬の隙を突かれた肩車で勝負あり。手中におさめかけていた「内定」はその手からするりと落ちていった。

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表彰式でも涙が止まらなかった Photo:Itaru Chiba

試合直前には男子66キロ級に出場していた兄・一二三(日体大)が金メダル。「自分もやってやろう」と強い気持ちで畳に上がったが、待っていたのはまさかの敗戦。

16年12月にシニアの国際大会でデビューしてから対外国人選手には無敗を誇ってきた阿部詩。連勝は48でストップした。

勝ち名乗りの前から顔をゆがませ涙する阿部。畳を下がってからも全日本女子の福見友子コーチに支えられながら、人目をはばからず声をあげ号泣していた。

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妹・詩の表彰式直前に寄り添い慰める兄・一二三

兄・一二三が肩を抱くとさらに涙があふれだした。

「オリンピックのレースはこんなにも過酷なんだと思いました。神様からの試練だと思って、オリンピックで優勝するためにこういう悔しい思いがあるんだと思いながら、前に進んでいきたいです。」

目標はきょうだいでの東京オリンピック金メダル。

悔しさをかみしめた19歳のさらなる成長に期待だ。