那須川天心とも激闘を演じた 天才ムエタイ少女の現在「ONEで闘いたい」

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2020.1.16

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伊藤紗弥(尚武会)=ムエタイ

「2020年はONE Championshipで闘いたい」

 昨年12月8日、都内で行なわれたムエタイイベント「BOM」のメインイベントで奥脇奈々(エイワスポーツジム)から大差の判定勝ちを収めた伊藤紗弥(尚武会)は高らかに宣言した。

 伊藤といえば、4歳から日本でムエタイをスタート。小学校時代は同学年の女子では相手がいないほど強くなり、″天才ムエタイ少女″として一世を風靡した。テレビのバラエティ番組でも何度か特集されたことがあるのでご存じの方も多いだろう。

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 小学生時代は男子にも当たり前のように勝っていたが、那須川天心だけにはどうしても勝てず、「打倒天心」を目標にファイトしていた時期もある。中学2年の時にはタイでムエタイの世界王者を獲得。日本でもムエタイ三冠王者として活躍した。

 高校の途中から″普通の女の子″としての生活に憧れたのか、リングから離れる時期もあったが、今回の奥脇戦をきっかけに本格復帰を果たした。

 来る2月11日にはRISEに初参戦を果たし、昨年末国内王者になったばかりの女子高校生キックボクサーAYAKA(健心塾)と一騎討ちを行なう。「ヒジ打ちは反則」と見なされるRISEルールは初めてながら、伊藤は「これも挑戦」と割り切る。

「国内で女子の選手がムエタイをやる機会は少ないので」その一方で、ONE参戦を目指す。「ONEで強いムエタイ選手とやりたい。それが当面の目標です」

 意中の相手はONE史上初めて2つのスタイルで王者となり、現在はMMAにも挑戦中のスタンプ・フェアテックス(タイ)だ。

「体重的には(アトム級の彼女が)ピッタリ合う。ただ、私はMMAをやったことがないので、ムエタイルールでの対戦を希望します」

 気がつけば、伊藤も21歳。大人になった天才ムエタイ少女の願いはONEに届くか。


(スポーツライター 布施鋼治)