Jリーグ再開への工夫 年内にすべてのリーグ戦を行うことを目指す

サッカー

2020.3.31

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Jリーグの村井満チェアマン 写真:つのだよしお/アフロ

世界で猛威を振るっている新型コロナウィルス。現在Jリーグでは2月末から公式戦を中断しているが、4月25日からJ3、5月2日からJ2、5月9日からJ1と、段階的な試合再開を目指して調整が進められていることが、3月25日に確認されたところだった。

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 Jリーグでは選手と観客を守るために、再開後の試合実施には様々な工夫をこらしている。3月早々から、日本プロ野球機構と政府の感染症専門家を交えた「新型コロナウィルス対策連絡会議」を重ね、そこで手にしてきた情報と専門家からの助言をもとに、感染拡大の3つの要素である「密集=手の届く距離に大勢の人がいる」、「密接=近距離での会話や発声」、「密閉=換気の悪い空間」をクリアすべく、策を講じてきた。

 全国規模での感染拡大を避けるために、約2か月間はアウェイでの観戦自粛を要請し、スタンドの観客席の前後左右を空ける「市松模様」に設けて観客収容率を50%以下に抑える。応援でも大声を出さずに、手拍子や拍手で行うなどの対応を要請する。

さらに、マスク着用や問診票の提出を求める一方で、来場者の検温をするサーモグラフィーや消毒液などを各会場に設置する。このサーモグラフィーの各会場への設置見込みが立ったことと、その操作にスタッフが慣れる時間などを考慮して、J3からJ1への段階的な再開が設定された。

Jリーグでは、年内にすべてのリーグ戦を行うことを目指しており、盛夏の時期の連戦も含めた、新たな日程編成に取り組んでいる。現在、試合会場の確保に奔走しているという。

一方で、感染状況に地域差が発生することや、選手を含めたクラブ関係者に感染者が出る可能性も想定して、クラブによっては実施試合数にばらつきが生じるケースあり得るとしており、Jリーグでは公式戦成立のための実施試合を、リーグ全体で75%以上、各クラブで50%以上と設定している。

 公式戦再開へ準備を進めてきているJリーグだか、今回の選手感染のケースが、どの程度影響を及ぼすのか。予断を許さない状況が続いている。


取材・文:木ノ原句望