コロナ感染の日本サッカー協会・田嶋会長が退院「一枚岩となって危機を乗り越えたい」

サッカー

2020.4.2

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JFA田嶋会長 写真:AP/アフロ

 新型コロナウィルスに感染した日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が4月2日、都内の退院。同日午後ウェブ会見に応じ、謝罪とともに「一枚岩となって危機を乗り越えたい」と語った。

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 田嶋会長はイギリス、オランダとアメリカへの出張から帰国後の3月15日に微熱を確認。同日、オランダで出席していたUEFA(欧州サッカー連盟)の会議の同席者から感染者が出たことを知り、保健所へ連絡。診察を受けて肺炎の徴候が認められたため、PCR検査を受けて17日に陽性と診断され、入院していた。2度の陰性判定が確認されて、この日の退院となった。

 入院中の3月29日には、日本協会会長として3期目就任を迎えていた田嶋会長は、「感染により、ご迷惑とご心配をおかけしたことをお詫び申し上げる」と謝罪を述べると、世界各国で試合の中止や延期を余儀なくされ、競技活動を行えない現状に言及。

「日本だけでなく、危機的な状況。このタイミングで会長をすることの責任の大きさを、今まで以上に感じている。真っ向から取り組んで、サッカー界全体が一枚岩になって、この危機を乗り越えていきたい」と語り、「日本中で、世界中で、笑顔でサッカーができる日が来るように、目の前の課題を1つずつ解決していきたい」と言葉に力を込めた。

入院中、咳はなかったが最初の1週間は微熱が続いたといい、2週目から比較的落ち着いていたそうだが、初期症状として嗅覚味覚の変化は、花粉症の影響もあって自覚していなかったという。

今回の入院経験で感染症の医療現場への認識を深めたようで、田嶋会長は医療崩壊の危険性を訴えた。

「現場の医師、看護師、それを取り巻くスタッフさん、保健所のみなさんが、必至になって医療崩壊を食い止めようと頑張っている。そういう方たちが感染したり、負荷がかかり過ぎることで医療崩壊になることが一番問題になる」と指摘し、こう続けた。

「命さえあれば、経済も、サッカーも、スポーツも、建て直しができる。なんだって出来る。亡くなってしまったらできなくなるということ。これを僕らは忘れてはならない」


取材・文:木ノ原句望