緊急事態宣言でJクラブ活動休止。天皇杯開幕延期

サッカー

2020.4.8

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Jリーグの村井満チェアマン 写真:つのだよしお/アフロ

 Jリーグクラブや日本サッカー協会は、新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言が出されたことを受けて、活動休止や天皇杯開幕の延期の対応を発表した。

 4月7日に出された緊急事態宣言の対象地域は東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、福岡の7都府県。この地域にある、横浜FマリノスやFC東京などJ1の10クラブをはじめとしたJ2、J3の全18クラブが、相次いで活動休止を発表した。

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 Jリーグは3日の時点で、日本野球機構と合同で行っている専門家とのコロナ対策連絡会議を経て、今月下旬から予定していた段階的再開を白紙に戻すことを決断。クラブの中には浦和レッズや鹿島アントラーズのように、それを受ける形ですでに活動休止に踏み切ったところも少なくない。

 鹿島は「日本国内、世界各国において新型コロナウィルスの感染拡大が続いている状況を鑑み、クラブとしてすべての方々の健康と安全を優先するために必要な対策と判断した」としている。

 感染状況に収束の兆しが見えず、再三にわたるリーグの公式戦延期決定で、浦和FW興梠慎三選手はクラブを通じて、「これから試合、という状況まで体を追い込んできた中で長期の休止は、次の試合に向けた準備としてはすごく難しい」と調整の難しさを明かした。

 しかし同時に、事態の深刻さに理解を示し、「新型コロナウィルスの問題は、一人一人が真剣に向き合わないと終わらない」と協力を訴える。

興梠選手は、「少しでも不安がある状況ではなく、スッキリした気持ちで再開を迎えたい。不安を抱えず、ファン、サポーターの皆さんが楽しめる状況になることを願っている」とコメントしている。

 休止期間中の対応として、マリノスでは選手に「外に出ないように」と伝え、選手個々に合わせたコンディショニングのメニューリストを渡し、取り組むように指示を出したという。

 休止期間を2週間ほどに設定しているところが少なくないが、マリノスなど複数のクラブは「当面の間」とし、再開は政府や自治体の要請や感染者数の動きを睨んでの判断になるとしている。

 Jリーグの村井満チェアマンはリーグを通じて談話を発表。ファンやサポーターへ向けて、「状況が刻々と変化する中、Jリーグはクラブとともに意見交換や情報共有を重ねています」と述べ、「もどかしい日々が続いてしまい、申し訳なく思っておりますが、まずはご自身と周囲の方の健康維持を大事にしていただき、明るい再開に向けて引き続きのお力添えをよろしくお願いします」とコメントした。

 一方、日本サッカー協会では緊急事態宣言を受けて、5月23、24日に予定していた天皇杯全日本サッカー選手権大会1回戦の実施を延期すると発表した。

延期の対象は、5月10日までを期限としていた各都道府県代表の決定も含まれ、これ以外にも5月末までに予定されていた同協会主催の大会やイベント、会議などをすべて延期または中止とすることを決めた。なお、Jクラブの登場はJ2が2回戦(6月10日予定)~3回戦(7月8日予定)にかけて、J1が4回戦(8月19日予定)からとなっている。

6月以降の対応に関して日本協会は、「政府の発表や厚生労働所の新型コロナウィルス感染症専門家会議の提言などを受け、5月上旬に改めて検討」するとしている。

 また、日本スポーツ振興センターも、国立スポーツ科学センター、ナショナルトレーニングセンター、秩父宮ラグビー場などの施設を、5月6日の緊急事態宣言適用期間中の使用中止を発表している。


取材・文:木ノ原句望