【Jリーグ】専門家チーム「通常開催の形ではなく、日程をしっかり調整してほしい」選手の体力低下、精神的緊張などを懸念

サッカー

2020.5.25

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    Ajinomoto Stadium 写真:アフロスポーツ

     Jリーグは5月22日、感染症専門家から選手への事前検査実施と無観客での試合開催を推奨され、公式戦再開へ向けて同29日に再開日と開催方法を決定することで調整に入っている。

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     Jリーグ再開に向けて試合の組み方にも新たな工夫が求められている。

     緊急事態宣言が解除されても、感染防止のために手洗いの徹底はもちろん、密集、密接、密閉の「3つの密」を避けることは引き続き必要とされており、日常生活が新型コロナウィルス感染流行前の形に完全に戻るわけではない。スポーツ界も同様で、感染リスクや防止を意識する中での活動を模索することになる。

     専門家チームの賀来満夫・東北医科薬科大学特任教授は、トップアスリートが競技後に体力が低下する点や、自粛生活続きで本格的なトレーニングをここ数か月間は行ってきていない点、さらに今後も感染防止対策が引き続いて実施される状況であることに触れ、「選手は精神的緊張を強いられる。選手の負担が大きいので、通常開催の形ではなく、日程をしっかり調整してほしい」と促し、特に移動でのリスクが改めて指摘された。

    加えて、地域によっては県をまたいでの移動を不安視するケースも想定されるため、Jリーグでは移動距離を短くするために近隣エリアでの試合編成を検討することになる。一方で、他県からのチームの移動に不安を感じている各自治体の知事や市長に対して、Jリーグの感染防止対策についての事例を説明し、理解を得るための働きかけをしたいとしている。

    また、今季から導入予定のVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の実施についても、複数のVAR担当者が移動ブースなど狭いエリアでモニターを注視しながら作業する環境が懸念されており、実施見送りの可能性もあり、これも29日に結論が出される予定だ。

    Jリーグは、公式戦再開前に、チーム全体練習の期間として4~5週間の猶予を設けることをクラブ側と合意済みだ。試合再開は29日から起算すると7月上旬か。決定が待たれる。


    取材・文:木ノ原句望