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2019.04.22

世界卓球2019のドロー分析。最初の山場は伊藤美誠の中国人同世代対決か!?

丹羽孝希、石川佳純、張本智和、伊藤美誠、平野美宇 写真:新華社/アフロ


卓球世界一を決める「世界卓球2019ハンガリー(個人戦)」<4月21~28日/ブダペスト>がついに開幕した。現地は日本と同じく春。連日気温20℃を超える暖かさで過ごしやすい。また21日はイースター(復活祭)で月曜まで4連休だ。

 大会開幕前日の20日には市内を流れるドナウ川沿いのレストランで男女シングルス上位16選手のドロー(組み合わせ抽選会)が行われた。日本人選手も水谷隼(木下グループ)はあいにく姿を見せなかったが、張本智和(木下グループ)、丹羽孝希(スヴェンソン)、石川佳純(全農)、伊藤美誠(スターツSC)、平野美宇(日本生命)が登場。張本が水谷の代理を兼ね2 人分の抽選を行う場面もあった。

シングルスは男女とも大会3日目の23日に決勝トーナメントがスタートし、予選通過組を含む各128人が火花を散らす。日本人選手は男女10人とも決勝トーナメントから大会に臨む。

 さて注目の組み合わを見てみると、女子は石川、伊藤、平野、佐藤瞳(ミキハウス)、加藤美優(日本ペイントホールディングス)のうち、最初に山場を迎えるのは伊藤になりそうだ。伊藤は18歳で同い年の孫穎莎(中国)と同じブロックに入った。2人が互いに1、2回戦を勝ち上がれば3回戦で激突する組み合わせだ。

伊藤と孫穎莎は昨年のワールドツアー・ドイツオープン女子シングルス2回戦で対戦したことがある。この時はフルゲームの激戦の末、孫穎莎に軍配が上がった。世界ランクだけ見れば29位の孫穎莎は同7位の伊藤よりも格下に見えるが、実力は同等かそれ以上。今大会でも見応えのある一戦になることは間違いない。女子シングルス3回戦は24日に行われる。

 次に難しい戦いになりそうなのが佐藤だ。女子シングルス4回戦まで勝ち上がっていけば、世界ランク4位の王曼イクと対戦する可能性がある。そしてそこを勝ち抜いた場合には準々決勝で伊藤と日本人対決になるかもしれないというブロックだ。

一方、石川、平野、加藤は準々決勝まで中国人選手とあたらないが、準々決勝まで駒を進めると平野は世界ランク1位の丁寧(中国)と、石川は陳夢(中国)と、加藤は劉詩ブン(中国)と対戦する可能性がある。もちろんそこまでの間にも難敵ぞろいの世界卓球にあって油断は禁物だが、昨年10月に現役を引退した福原愛さんが「どのブロックも中国選手がいるなあ。ばらけたなあ」と自身のSNSでつぶやいている通り、打倒中国なくして世界王座獲得は成し得ない。

男子シングルスは世界卓球初出場の吉村和弘(東京アート)が厳しいブロックに入った。2回戦で早くも世界ランク7位の強敵カルデラノ(ブラジル)と対戦する可能性が濃厚で、他にも大ベテランのサムソノフ(ベラルーシ)、世界王者の馬龍(中国)がいる。

水谷は中国の若手の成長株、林高遠と同じブロックに入った。ともに勝ち上がっていけば4回戦で対戦することになる。だがその前の3回戦でチョン ヨンシク(韓国)と対戦する可能性があり、最初の山場となりそうだ。2人の対戦で思い出されるのが世界卓球2018スウェーデン(団体戦)男子準々決勝の日本対韓国だ。

メダルのかかった大事な一戦。マッチカウント1-2の韓国リードで第4試合を任された水谷だったが、この試合で敗れた相手がチョンヨンシクだった。今回は世界卓球の個人戦だが、世界卓球の借りは世界卓球で返す、そんな場面に期待せずにはいられない。

丹羽と張本は中国人選手のいないブロックに入ったが、丹羽のブロックには強豪国ドイツのオフチャロフやスウェーデンのK.カールソン、張本のブロックもスウェーデンのパーソンやポルトガルのフレイタスら手ごわい欧州勢が待ち受ける。それぞれ順当に勝ち上がっていくと2回戦や3回戦の早い段階で彼らと対戦することになる。とりわけ張本は欧州選手の攻略を課題にしていることから、一戦一戦が勝負だ。

また今大会3種目に出場する森薗政崇(岡山リベッツ)は男子シングルス初戦から陳建安(香港)と対戦。これに勝つと2回戦はドイツの英雄ボルとの対戦が濃厚と、のっけから厳しい戦いが予想される。

(文=高樹ミナ)

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