卓球「Tリーグの5G」構想発表で新時代のアリーナスポーツめざす

2020.07.09
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2020.07.09

早田ひな (c)T.LEAGUE

 卓球の「Tリーグ」は7月8日、新体制発表会見と松下浩二チェアマンの退任会見を開き、リーグ3年目となる2020-2021シーズンから取り組む「Tリーグの5G」と題した新グランドデザインを発表した。主な事業構想は次の通りだ。

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<Tリーグの5G>
・Global :海外放送配信権、ワールドファイナル、各国チームカップ戦、e-Sportsへの参戦
・Grouping:Tidによる裾野の拡大、卓球の「わたくしごと」化、ファンクラブ拡充
・Grow Up:卓球クリニック、各地協会との連携、U6チーム拡充、SDG'sへの取り組み
・5th Generation:5Gをはじめとした新技術展開、映像ビジネス拡大、選手強化への貢献、ベニュービジネス
・Governance:内部統制の取れた組織、体制づくり

 「世界No.1の卓球リーグ」を謳うTリーグは、これまで以上にグローバル化を推進する方針。その筆頭として、各国有力選手の参戦による海外放送配信権の販売や各国リーグのチャンピオンチームによるワールドファイナルの開催、あるいは各国チームによるカップ戦などの新イベント開催を視野に入れている。

さらに世界中で爆発的人気のeスポーツにも参入し、若年層をはじめとした新たなファン層の取り込みを狙う。

 Tidとは、ICT(情報通信技術)による卓球愛好者のデータベース化を指し、あらゆるレベルの愛好者の情報にアクセスすることでファンの裾野の拡大をめざす。

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張本智和 (c)T.LEAGUE

 また、新型コロナウイルスの感染拡大が収束を見ないコロナ禍においては、新時代のアリーナスポーツの構築を必須とし、会場以外の場所から観戦するリモートサポーター「リモーター」も、会場にいるような臨場感と感動を味わえる、5G(第5世代移動通信システム)などを使った映像技術開発にも着手する。

 新たな事業構想「Tリーグの5G」は想像を超えて多岐にわたるが、星野一朗理事長は「2020-2021のコロナ禍の大変なシーズンを何とか乗り切り、次のシーズンにはチームを2つずつ(現行の男女8チームから男女12チームに)増やしていきたいと考えている。その先の年度には、さらに充実したシーズンを迎えていけるようにしたい」と展望を述べ、以下のロードマップを示した。

●2020-2021シーズン
男女8チーム
来場1万人(コロナ状況考慮)
全86試合
・新たなファンサービスPoC開始
・公式映像制作配信の高度化
・ICTによる卓球ネットワーク化(Tid構想)

●2021-2022シーズン
男女12チーム
来場18万人(LIVE配信含)
全124試合
・東京五輪・パラリンピックを契機としたマーケティング
・男女2チーム増加
・カップ戦、ジュニア大会新設

●2022-2023シーズン
男女12チーム
来場20万人(LIVE配信含)
全124試合
・T1/T2リーグ構想推進
・アジアリーグ構想推進
・eスポーツ参入

 新たな船出を迎えたTリーグは今年11月の2020-2021シーズン開幕に向け準備を進めている。

(文=高樹ミナ)

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