水谷が吠えた!岸川が決めた! 世界卓球2010日本男子の活躍をプレイバック【卓球ジャパン! クロニクル】

SHARE
記事をシェア

95日放送の「卓球ジャパン!」は、先週スタートした新企画「卓球ジャパン!クロニクル」の第2弾。今週は世界卓球2010、日本男子チームのメダルへの軌跡を振り返った。

世界卓球2008で8年ぶりとなるメダルを獲得。若き大エース水谷隼の台頭によって、世界の強豪の仲間入りを果たした日本が2大会連続のメダルを目指し、熱戦を繰り広げた大会だ。

今回のゲストで、当時の男子監督・宮﨑義仁氏も「連続でメダルを獲ることが重要。メダルを獲れなかったら辞めるという覚悟で臨んだ」とコメント。

#120-3.jpg

大会序盤、グループリーグでの大一番はドイツとの一戦。2008年北京五輪の団体準決勝で敗れ、メダル獲得を阻まれた宿敵だ。

1-2とドイツリードで迎えた第4試合は水谷対ボルのエース対決。

これまで一度もボルに勝ったことがなかった水谷だが、この試合ではバックのナックルブロックが効果的で、ボルがミスを連発していた。

最終第5ゲームも一進一退で進み、9-9では絶妙なストレートへの緩いドライブレシーブで水谷が得点。10-9とマッチポイントになったところで、なんと水谷はタイムアウトをとる。

流れは水谷にあったので、「おいおい、帰ってくるな!」とベンチにいた宮﨑監督もかなり驚いたと語ったが、この重要なシーンで監督が水谷におくったアドバイスは

「劣勢になったら止めまくれ!」

次のプレー、水谷のレシーブは若干あまくなり、3球目でボルに攻め込まれたものの、監督の指示どおりブロックで落ち着いてしのぎ切り、見事初勝利をおさめたのだった。

試合終盤のアドバイスと言えば「弱気になるな!強気でいけ!」と攻めのプレーが王道だが、ブロックが有効だと冷静に見抜いた宮﨑監督の"戦術眼"はさすがである。

水谷の殊勲の一勝で2-2と追いついた日本だったが、ラストは岸川がオフチャロフに屈し、ドイツ戦は敗退。グループリーグは2位通過となった。

#120-7.jpg

続く決勝トーナメント1回戦は、北京オリンピックの敗者復活2回戦で敗れているオーストリアに対して3-0で完勝。準々決勝へと駒を進めて、強豪の香港と激突した。


第1試合は、水谷対唐鵬。

唐鵬はバック面に表ソフトを貼る男子では珍しい異質型で、強烈なバックハンドが武器。しかしコースを読み切っていた水谷はそのバック強打を苦にせず、ストレートで撃破する。

第2試合は、吉田海偉対張ギョク。

この大会、ドイツ戦とスペイン戦で2敗を喫し、これ以上負けるわけにはいかない吉田は、サウスポー・張ギョクのパワフルなドライブに苦しみつつも辛勝。苦手なレシーブでは、強く回転をかけるツッツキを送り、相手に打たせる展開を効果的に使って得点を重ねた。

そして、この一戦の解説では、試合と別に番組を盛り上げたのが宮﨑氏のこのトークだ。

最後の場面、吉田が見事な3球目攻撃で勝利を決めた瞬間に語った「唐鵬と張ギョクは"恋敵"なんです」という予想外の裏情報!? 唐鵬は、世界卓球2009で石川佳純と大接戦を繰り広げた帖雅娜と後に結婚するのだが、彼女の元カレが張ギョクなのだとか。

#120-2.jpg

「最後、素晴らしいプレーだったんですけど、宮﨑さんの"恋敵"の発言で、(プレーが)入ってこなかったですよ!(笑)」とMC武井壮もクレームを入れていたが、真面目な解説だけではなく、他では聞けない裏話が聞けるのも「卓球ジャパン!」の魅力だろう。


さてさて話は戻り、2-0と日本がリードして第3試合に登場したのは、水谷とともに日本を牽引した、当時23歳の岸川聖也だ。

この試合の見所は、岸川の代名詞とも言えるバックドライブ。

番組冒頭でも宮﨑氏が「岸川を見ると日本の卓球が変わった。私たちの時代はオールフォアだったが、"日本の卓球はバックハンドが上手い"とイメージを変えてくれたのが岸川でもある」と語っている。

第3ゲーム9-8ではバックで相手の江天一のミドルを抜き去り、10-10に追いつかれた直後にはフォアサイドを切るフルスイングでのバックドライブで豪快に得点。

MC平野早矢香も「セイちゃん、カッコいいよ!!!」と思わず声を張り上げてしまうほど、華麗な一撃だった。

#120-4.jpg

香港に勝利して2大会連続のメダルを決めた日本は、続く準決勝で最強の壁、4連覇中の中国と対戦。

北京五輪金メダルの馬琳を大黒柱に据えて、後のロンドン五輪金メダルの張継科、リオ五輪金メダルの馬龍が脇を固めるという、まさに"金メダリストのオールスター軍団"。日本も必死で食らいつくも、3試合で計2ゲームを取るのが精一杯。0-3のストレートで敗戦。

「中国に勝つことを目標にやってきたが、まだまだ中国は遠いという感じは受けました」と当時の宮﨑監督も悔しさをにじませた。

世界卓球2010を振り返り、「やっと日本が世界で銅メダル以上を安定して獲れる国になったということを確立できたのが2010年。銀メダル、金メダルにいく土台ができた」と宮﨑氏。

実際に6年後の2016年大会では、39年ぶりの決勝進出を果たし、中国に敗れたものの銀メダルを獲得している。

メダルから遠ざかった低迷期を乗り越え、見事V字回復を遂げた日本男子。残す課題は、打倒中国、そして念願の金メダル獲得だ。

#120-6.jpg

次回9月12日は「卓球キッズのお悩み解決SP」。ゲスト・森薗政崇の練習にも1日密着し、そのハードなメニューも明らかに! キッズはもちろん、強くなりたいシニアプレーヤーもお見逃しなく!

「卓球ジャパン!」 BSテレ東で毎週土曜夜10時放送

#121-4.jpg

SHARE

このページを友達にシェアしよう!