ITTFファイナルズ 白熱の一戦 伊藤美誠vs王芸廸をDEEP生解説【卓球ジャパン!】

SHARE
記事をシェア

伊藤美誠 写真:新華社/アフロ

11月21日放送の「卓球ジャパン!」では、ITTFファイナルズ<11月19~22日/中国・鄭州>の女子シングルス準々決勝の伊藤美誠vs王芸廸(中国)の模様を生放送でDEEPに解説。

試合は生放送ではないが、解説が編集なしの生放送ということで「緊張感が違う」(MC平野早矢香)、「試合に出ているような気になる」(MC武井壮)と、試合とは別に解説自体の緊張感も漂う。そんなDEEP生解説に、世界卓球2012男子団体銅メダルの松平賢二をゲストに迎えて、見どころを語り尽くした。

ITTFファイナルズとは、世界のトップ選手16人がトーナメントで優勝を争う、まさに年間のシングルス王者決定戦だ。

王芸廸は世界ランク12位で、同2位の伊藤が格上だが、対戦成績は伊藤の1勝3敗、直前の大会ではストレートで敗れている。東京五輪に出てくる可能性は低いが、王としては伊藤に勝って上層部に存在感を見せたいところだろう。

解説は伊藤がゲームカウント0-1でリードされて迎えた第2ゲームから。

王は打球点の高いパワフルな両ハンドが持ち味でラリー戦もミスが少なく、伊藤が苦手とするタイプ。これに対して伊藤はさらにバリエーションが増えた独特のサーブでポイントを重ねる。あまりに多彩なサーブに「同じコースに同じ回転のサーブがひとつもない」(松平)、「どうやって戦術を組み立てているのか不思議でしょうがない」(平野)と感嘆の声が上がる。

50624776541_dc5e2b67cc_k.jpg

伊藤美誠 PHOTO:@ITTFWorld


10-8からの1本は激しいラリーの応酬となり、最後は伊藤がバックハンドで王のバックサイドを切る強打を決めてこのゲームを奪取。思わず解説を忘れて歓声を上げる一同だったが、無表情でベンチに引き上げる伊藤にさらに感嘆の声。

ゲームカウント1-1で迎えた第3ゲームは前半2-5とリードされる苦しい展開となった伊藤。平野は王の強みを「打球点が高くストレートに上手く打てる」と解説。

その言葉どおりに、4-6から王が打球点の高い見事なバックハンドをストレートに決めると、大興奮した平野が「これですよ武井さん!見ました今の!見ました?」と連呼。見ているに決まっている武井が「見ましたよ!見るためにいるんです!」とキレ気味にキレのある対応(笑)。

試合は一進一退の展開となり、10-10となったところで王がレシーブから思い切り踏み込んでフォアハンド強打をすると、なんと画面が揺れた。王の踏み込みの振動がカメラまで伝わったのだ。

50624779221_3101e03e0c_k (1).jpg

王芸廸 PHOTO:@ITTFWorld


「このカメラたぶん3階席ぐらいにありますよね?」と驚く松平。その迫力で最後は11-13で王が奪取。「代表争いから外れてる選手でもこの気合はすごい。伊藤包囲網がものすごい」(松平)

ゲームカウント1-2とリードされてしまった伊藤だったが、サーブにさらに変化をつけてフォアハンドで回り込む積極的な攻撃で1-1からなんと9本連取し10-1と圧倒。11-4で第4ゲームを取り返した。

ゲームカウント2-2と並んだ第5ゲーム。序盤、伊藤がサーブエースと3球目回り込み攻撃で3本連取すると「以前より回り込みのスピードが速く、一歩の幅も大きくなった」と武井。しかし、パワフルに振り切るフォアハンドが多くなった分、伊藤の代名詞でもある「美誠パンチ」が少なくなったと贅沢な不満を漏らす武井だったが、図らずも5-0とリードしたところで美誠パンチが炸裂した。

この場面について平野は、相手から見ると身長の低い伊藤のフォア側が空いているように見えるという。「打ち込めば抜けるのでは」とつい思ってしまうが、伊藤はそれを待っているのだという。相手にとって危険なコースなのだ。

直後のラリーでは伊藤がバック側に来た長いサーブをいきなりレシーブスマッシュ。

「僕、ロングサーブをスマッシュしたことないです(笑)」(松平)
「私もないです(笑)」(平野)

トップ選手から見ても伊藤の卓球は異次元だ。

第6ゲームは7-11で王が取り、ついにゲームカウントは3-3となって最終ゲームへ。最終ゲームは伊藤の変幻自在の技を見せる一方的な展開となった。

特に驚嘆の声が上がったのが4-0からのラリー。激しい打ち合いが続く中で、王のボールがネットにカスったのに対して、伊藤は瞬間的に当てるだけのブロックに変更してボールを前に落として王の空振りを誘った。

「打てないと思ったら止められるんですね。僕だったらガバー行ってドカーンて飛ばします」とパワフルすぎる自身の卓球を反省しながら伊藤の調整力に舌を巻いた松平。

最後は伊藤が下回転の入ったチキータを見事に決めて11-5とし、この激戦に終止符を打った。

番組の最後には伊藤と王曼イク(世界ランク5位)との準決勝のハイライトも紹介。チキータと強烈なバックハンドが武器の王に対して、果敢に攻めた伊藤だったが0-4のストレートで屈した。中国の層の厚さをまざまざと見せつけられた一戦となった。


11月28日の「卓球ジャパン!」では、引き続き松平賢二をゲストに迎え、女子ワールドカップ2020をお伝えする予定。お楽しみに!

「卓球ジャパン!」 BSテレ東で
毎週土曜夜10時放送

SHARE

このページを友達にシェアしよう!