
石川佳純 Photo:Itaru Chiba
Tリーグの年間王者決定戦、2020-2021シーズン プレーオフファイナルが2月27日にアリーナ立川立飛で開催。女子はシーズン1位で初優勝を狙う木下アビエル神奈川と、2位で2連覇中の日本生命レッドエルフの対決となった。
第1マッチのダブルスで日本生命レッドエルフが先制し、続く第2マッチ、木下アビエル神奈川はエースの石川佳純が登場。昨シーズンのMVP、森さくらと対戦。
今シーズン、昨年12月25日の対戦で森にストレート負けを喫している石川。エースとして負けるわけにはいかないこの一戦、序盤から非常に落ち着いたプレーを見せる。攻めの展開では威力よりもコース取りを重視し、相手の逆をつくプレーで9-4とリード。レシーブでもナックル性のボールを織り交ぜ、森の3球目攻撃を封じていき、11-7で第1ゲームを奪う。
第2ゲームも、甘く出てきた森のロングサーブをフォアドライブで決め、1本目から隙のないプレーを見せた石川。しかし、森も負けてはいない。固さも抜け、少しずつ持ち前の力強い両ハンド攻撃が出始めると、ラリー戦でも石川を上回り中盤では5本連取で8-4と逆転に成功。10-9と追い上げられたが、バック対バックのハイレベルなラリーを制して、第2ゲームを奪い返した。
これで勢いに乗った森が第3ゲームもリード。石川も両サイドを厳しく突くが、体制を崩しながらも森がことごとく打ち返し、得点することができない。8-2と森がリードを広げ、ここから石川が4本連取で8-6となり、日本生命ベンチがタイムアウト。次のプレーを石川が得点し、8-7では森がまさかのサーブミスで8-8とついに同点となる。
森リードの9-8では、石川がフォアドライブでらしくない空振りのミス。しかし、最後まで精神的に崩れなかった石川が10-10に追いつくと、13-11で取った。
第4ゲームも森の粘り強さに苦しんだ石川だったが、最後はバック対バックのラリーから、相手のフォアサイドに強烈なバックドライブを叩き込んで勝利。エースが見事な戦いぶりで第2マッチを取って、木下アビエル神奈川が1-1のタイに戻した。
【ノジマTリーグ プレーオフファイナル】
木下アビエル神奈川 1ー1 日本生命レッドエルフ
<第1マッチ>
長崎美柚/浜本由惟 1-2 平野美宇/前田美優
11-8/6-11/6-11
<第2マッチ>
石川佳純 3-1 森さくら
11-7/9-11/13-11/11-8
<第3マッチ>
木村香純 vs 早田ひな
<第4マッチ>
長崎美柚 vs 平野美宇
