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世界卓球2018女子団体 前代未聞の事態に「面白みはある」の大胆コメント【卓球ジャパン!】

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2月20日放送の「卓球ジャパン!」は、リオ五輪の団体銀メダリストで琉球アスティーダの主将、吉村真晴氏をゲストに迎え、世界卓球2018女子団体で前代未聞の事態に直面した準決勝を振り返った。

これまで「卓球ジャパン!」では日本女子の歩みを見てきたが、いよいよクライマックスとなる。
「平野さんも栄光の歴史をつくってきた一人」とMC平野早矢香に敬意を表するMC武井壮だったが、「プライベートで一足先に金メダル獲りましたから」と続けて結婚いじり。それを言いたいがための振りだったようだ。「もう視聴者それ飽きてます(笑)」と平野。

世界卓球2018の日本女子は石川佳純、伊藤美誠、平野美宇、早田ひな、長崎美柚の布陣で、チーム世界ランク2位。福原愛が抜けたことによるエースの重荷を石川が感じていた時期だったが、当時、超高速卓球で世界に衝撃を与え、リオ五輪代表落ちの挫折から完全復活を果たしていた平野美宇が世界卓球団体戦に初出場。後の東京五輪代表メンバーがついに揃った大会でもあった。

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47年ぶりの金メダルを目指した日本女子は、グループリーグの全5試合をストレート勝ちし、決勝トーナメント準々決勝でもウクライナにストレート勝ちと快進撃。いよいよ準決勝に駒を進めた。

しかしここで前代未聞の事件が起こる。日本の相手は韓国と北朝鮮の勝者だったはずだが、なんと両チームが準々決勝を戦わずして「南北合同チーム コリア」を結成して準決勝に進むことになったのだ。準々決勝の当日にいきなりだ。

「いやもう、みんな驚いていました」(平野早矢香)
「そんなのアリなの?ずるくない?体力も温存して」(吉村氏)

国際卓球連盟が承諾したとはいえ「抗議した方がいいんじゃないか」という声も一部に聞こえて来ていた。当然だろう。

そんな中、報じられた伊藤美誠のコメントが凄かった。

「合同になってどっちも強いので、出てくる選手は強い選手だけになる。そしたらスキがなくなる。でも面白みはある。全員がエース対決」

なんと伊藤はこの異常事態を面白いと言うのだ。これによって雰囲気が和らぎ「じゃあ応援しよう」という雰囲気になったという。

こうして前代未聞の準決勝、日本vs南北合同コリアが始まった。ベンチには通常5人しか入れないのだが、南北合同コリアのベンチは増設されて10人が入っているという異様な雰囲気だ。

第1試合は伊藤がこれまで無敗で勝ち上がってきた韓国のエース、チョン・ジヒをストレートで破った。

そして迎えた第2試合の石川vsキムソンイが準決勝最大の激闘となった。石川は当時世界ランク2位の25歳で前年に吉村とのミックス混合ダブルスで銀メダルを獲得。

一方のキムソンイは世界ランクこそ49位と低めだが、リオ五輪の女子シングルス3回戦で石川を破って銅メダルを獲得した23歳。石川にとって因縁の相手であり、試合が始まる前から見ている方にも緊張感が漂った。

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試合は一進一退となり、最終ゲームに突入した。石川リードの8-7からキムソンイのバックカットがエッジで入って8-8となる不運があり、次のラリーでキムソンイの攻撃が炸裂した。

石川のループドライブをバック側に大きく回り込んで石川のフォアサイドを切って外側にグニャリと曲げるフォアドライブで抜き去ったのだ。この土壇場で男子並みのとんでもないプレーだった。「かっこいい」とスタジオの吉村も思わず感嘆の声を上げた。

そこから試合は10-10となったが、キムソンイのロビングがなんと石川のコートをエッジでかすめて10-11となった。このまま負けてもおかしくない不運だったが、石川が取り返して13-12とついにマッチポイントを握った。

ところがなんとキムソンイの回り込みバッククロスのスマッシュが今度はネットインとエッジのダブルで入るダメ押しの不運で13-13。なぜこれほどまでに卓球の神様は石川に試練を与えるのか。それでも石川は耐え、最後はキムソンイのドライブがオーバーし16-14で雪辱した。なんという試合。

「何回見ても感動する」(武井)

第3試合は当時18歳で世界ランク6位の平野美宇と、前年ミックスダブルス金メダル(パートナーは許キンの国際ペア)のヤンハウン24歳・世界ランク27位。平野の攻撃力とヤンハウンの安定感のぶつかり合いだ。

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ここで武井が「僕はヤンハウン選手のインスタをフォローしてる」とカミングアウト。「俺してないのに(笑)」と吉村真晴氏。

平野美宇は初めての団体戦だったが、神がかった両ハンドの高速カウンターでヤンハウンを圧倒し3-1で沈めて決勝進出を決めた。

試合後のインタビューでは、合同チームとの対戦のプレッシャーから解放された石川が涙を見せたのに対して、平野美宇は「(合同チームとの対戦で)注目されてラッキーです」「(金メダルを獲れば)47年ぶりで、46でも48でもなくて悲しいですが頑張ります」と、アイドルに絡めたコメントで伊藤に負けず劣らずの大物ぶりを発揮した。

2月27日の放送はTリーグ2020-2021シーズンファイナル生放送スペシャルをお送りする。

「卓球ジャパン!」 BSテレ東で毎週土曜夜10時放送

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