
平野美宇 Photo:Itaru Chiba
「世界卓球2021ヒューストン」<11月23~29日/アメリカ・ヒューストン>大会4日目の26日、女子シングルス4回戦で平野美宇(日本生命/世界ランク12位)が陳夢(中国/同1位)にゲームカウント3-4で敗れ、ベスト16に終わった。
東京五輪で金メダルに輝いた陳夢。世界卓球では2019年大会の銀が最高であり、初の金をめざす27歳に平野は待ったをかけられるか。平野旋風を巻き起こした、2017年アジア選手権以来の勝利をねらった。
平野は1ゲーム目の出足から鋭いバックハンドで際どいコースへ決める。10-8とするが、次の1本を後陣からバックドライブで盛り返した陳夢に10-12とひっくり返された。
陳夢 Photo:Itaru Chiba
次のゲームは陳夢が5-1とするが、ここから平野の前陣バックドライブがさく裂し7連続ポイントで8-5に。そのまま先にゲームポイントを奪うが、陳夢に10-9まで迫られて平野のタイムアウト。
その後は白熱のラリー戦。平野は奮戦の末に最後はフォアへバックハンドを突き刺し、15-13で1ゲームをもぎ取る。
第3ゲームも自分から仕掛ける平野。陳夢を守勢に回すシーンが多くなり、終盤でネットインも2つ入り11-8でここも獲得。
平野美宇 Photo:Itaru Chiba
4ゲーム目前半は平野のドライブが矢のように突き刺さり8-4に。だがロングサーブを多用し、リズムを取り戻した陳夢に7連続ポイントで8-11と奪われる。
5ゲーム目も平野は肉薄し、7-8の場面で陳夢をタイムアウトに追い込む。だが、ここから平野のバックいっぱいをねらった陳夢に7-11で連取される。
あとが無い6ゲーム目、ここでも平野は陳夢にバックをねらわれるが、食らいつき10-10まで競り合う。平野はロングサーブでエースを取り、チキータを決めて13-11で奪取する。
ロングサーブの応酬で幕を開けた最終の第7ゲーム。平野が先にコースを突いて攻め4-3とする。
しかし、強打に低いループドライブ、アップサーブなど陳夢に引き出しの多さを見せつけられ、最後はフォアへのパワードライブで5-11とされて敗れた。
試合後のインタビューで平野は「東京五輪金メダルの陳夢選手を追いつめることができたのですごく自信になりました。ダブルスではリベンジしたいです」と前を向いた。
なお陳夢は次戦の準々決勝で石川佳純(全農)と対戦する。
【世界卓球2021ヒューストン】
<女子シングルス4回戦>
平野美宇 3-4 陳夢(中国)
10-12/15-13/11-8/8-11/7-11/13-11/5-11
平野美宇 Photo:Itaru Chiba
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