
張本智和 Photo:World Table Tennis
「WTTカップファイナルズ シンガポール」<12月4~7日>大会3日目の6日、男子シングルス準々決勝で張本智和(木下グループ/世界ランク5位)が黄鎮廷(香港/同21位)をゲームカウント3-1で破り、ベスト4に進出した。
1回戦では、2019年世界卓球銀メダルのファルクを3-0で破った日本のエース張本。次は2021年世界卓球16強の黄鎮廷が相手となった。
かつて日本人キラーとも呼ばれたペンホルダー選手に対し、1ゲーム目の張本はアップダウンのサーブでエースを奪い、さらにレシーブを浮かせて優位に。11-4で先制する。
第2ゲームは黄鎮廷のペンホルダー特有の器用な台上プレーに押され、最後も裏面バックドライブで7-11で奪われる。
黄鎮廷 Photo:World Table Tennis
だが3ゲーム目は、打ち合いでミドルやフォア側を厳しく突く張本が再び抜け出す。フォアフリックも決まって11-6で取り返す。
次の4ゲーム目は2-4とされるも、張本が的確にミドルを攻めて10-10と追いつく。マッチポイントの12-11でタイムアウトを取った張本は、次の1本をバックハンドで奪取し、13-11で勝利した。
インタビューで張本は接戦の第4ゲームを振り返り、「最後は本当に1点勝負で、ここを取られると流れが行ってしまうところで。何とかタイムアウトも使ってサービス・レシーブを考えたので、最後に勝ち切れて本当にうれしいです」とコメント。
準決勝へ向けては、「残り試合も少ないのでぜんぶ出し切る気持ちで、100%で次の試合も臨みたいです」と、完全燃焼を誓った。
【WTTカップファイナルズ】
<男子シングルス準々決勝>
張本智和 3-1 黄鎮廷(香港)
11-4/7-11/11-6/13-11
