復調の兆しをつかんだ張本智和、全日本王者戸上隼輔らが参戦【卓球シンガポールスマッシュ 男子みどころ】

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張本智和、戸上隼輔 Photo:Itaru Chiba

 WTTシリーズのトップカテゴリー「WTTシンガポールスマッシュ」が3月7~9日に予選を終え、11日から本戦に入る。20日が大会最終日という長丁場だ。

 実施種目は男女シングルスおよびダブルス、混合ダブルスの5種目。本戦には男女シングルス各64人、男女ダブルス各24ペア、混合ダブルス16ペアが出場する(ダブルス種目は予選なし)。

 日本からは男女各6人が参加しているが、神巧也(T.T彩たま)と吉村和弘(岡山リベッツ)は残念ながら予選2回戦で敗退。戸上隼輔(明治大学)は予選を突破し本戦進出を果たした。

 日本勢の他にも男子世界ランク1位をキープする樊振東や同2位の馬龍、女子世界ランク1位に上り詰めた孫穎莎や同2位の陳夢(いずれも中国)らを筆頭に世界ランカーが続々登場。どれも見逃せない対戦カードばかりだ。

全日本選手権優勝の戸上隼輔 Photo:Itaru Chiba

戸上が初戦で欧州の新鋭・ヨルジッチと激突

 男子のみどころはいきなりやって来る。シングルス1回戦の戸上隼輔(明治大学)とヨルジッチ(スロベニア)の対戦だ。

 成長著しい戸上は今年1月の全日本選手権・一般の部で男子シングルス初優勝。宇田幸矢(明治大学)とのペアで男子ダブルスでも初優勝を挙げ2冠に輝いた。

5、6日に行われた2022 LION CUP TOP32は男子シングルス2回戦で敗れる悔しい結果に終わったが、依然として勢いはある。

 対するヨルジッチは昨夏の東京オリンピック男子シングルス4回戦で張本智和(木下グループ)を破り、一気にその名を轟かせた。持ち味は豪快なバックハンド。両ハンドを振れる戸上とどんなバトルを繰り広げるのか、楽しみな一戦だ。

 戸上がヨルジッチを下した場合、2回戦で林詩棟(中国)とあたれば面白い。

林は2005年生まれの16歳。昨年5月に中国でエキシビジョンマッチとして開催されたWTT大満貫・世界選手権の男子シングルス第1ステージで、許キン(中国)を破る大金星を挙げた。戸上にとっても手強い相手になるに違いない。

2022 LION CUP TOP32で優勝の張本智和 Photo:Itaru Chiba

 一方、2022 LION CUP TOP32で優勝。久々の快勝に「自分の卓球を取り戻すことができた」と嬉し涙を流した張本は、東京オリンピック前から続いていた不振に終止符を打てそうな気配だ。

1回戦の相手は世界ランク4位の張本に対し、同30位のジャー・カナク(アメリカ)。順当ならば張本が2回戦に進むだろう。そして、2回戦からは同じブロックに張本がやや苦手とするヨーロッパ勢がひしめいている。

なお張本は、昨年11月の世界卓球2021ヒューストンで銀メダルを獲得した早田ひな(日本生命)とのペアで混合ダブルスにも出場する。

 森薗政崇(BOBSON)は初戦のワン・ヤン(スロバキア)に勝つと、2回戦の相手は十中八九、第1シードの樊振東(中国)。
 宇田は初対戦の廖振テイ(台湾)を1回戦で下せば、2回戦は"ドイツの皇帝"ボルと戦うことになるだろう。

 なお、男子ダブルスには戸上/宇田ペアが出場する。


(文=高樹ミナ)

<本戦 男子シングルス1回戦>
森薗政崇 - ワン・ヤン(スロバキア)
張本智和 - ジャー・カナク(アメリカ)
宇田幸矢 - 廖振テイ(台湾)
戸上隼輔 - ヨルジッチ(スロベニア)