12月17日放送の「卓球ジャパン!」は、スペシャルゲストに東京オリンピック混合ダブルス金メダルの水谷隼と2022年全日本選手権準優勝の松平健太を迎え、今年もっとも輝いた選手を決定する「卓球ジャパン!AWARDS 2022」を発表。2週にわたる2022年の総まとめの前半だ。
番組では放送前に視聴者にアンケートを行い、その結果をもとにMVPの他「功労賞」「ベストゲーム章」など10部門の受賞者を決めた。
MC武井壮がいつになくかしこまってタキシードに蝶ネクタイ姿で登場し、厳かに発表を行った。
まずは、今年飛躍を遂げた若手に贈る「ブレイク賞」。長崎美柚、及川瑞基、戸上隼輔らがノミネートされたが、受賞したのは男子は戸上隼輔、女子は木原美悠18歳。
木原はWTTスターコンテンダー ドーハでシングルスとダブルスの2冠を達成し、Tリーグではシングルス7勝で前期MPVを獲得。世界卓球でも決勝の中国戦で2点起用されるなど4大会連続メダル獲得に貢献した。
木原はプレーが素晴らしいのもあるが、試合中に見せる笑顔も特徴的だ。
「試合を楽しんでいる感じがしますが、相手にしてみると何をしてくるかわからない不気味さある」(水谷)
「あの雰囲気を高校3年生で作れるのも凄い」(松平)
期待の若手に贈る「ネクストブレイク賞」に輝いたのは張本美和14歳。
WTTユーススターコンテンダー ドーハでU19&U15シングルス優勝、U15ダブルス優勝。WTTコンテンダー チェニスでは、シングルス準決勝で陳思羽(台湾)を撃破して準優勝し、兄・智和との混合ダブルスで初結成・初優勝と、文句なしの受賞だ。
「思ったよりも成長スピードが速かった。特にこの1年は凄い」(MC平野早矢香)
「もはや張本の妹ではなく、切り離した存在になってる」(水谷)
「中国の陳夢選手のようになるんじゃないですかね」(松平)
スタジオも大絶賛だ。
次に発表されたのは、長きにわたって日本卓球界を支えてきた選手に与えられる「功労賞」。
武井から意味ありげに受賞者の予想を聞かれた水谷は、自分が受賞するものと思ったらしく「ちょっと・・・自分かなって。貢献はしたかなって」と照れ臭そうに語るも「それは我々が言いますから」と武井にさえぎられた。
受賞者発表のナレーションは「数々の功績を残してきた水谷隼!」で始まったが「そんな日本のキングとともに戦ってきたあの選手が功労賞に!」と続いたのであった。
受賞したのは、国際大会からの引退を表明した丹羽孝希。ファンタスティックなプレーをクールに決めるまさにトリックスターだ。視聴者アンケートでも「魅せるプレー、試合が面白い」「ファンタスティックなプレーがとても大好きです」との声が多く、MVPに推す声も多かった。
クールな振る舞いでも知られる丹羽だが、中学生時代にナショナルチームに入りたてのころは「水谷さーん」と言って抱き着いてくることもあったと水谷。
「ウソですよね?」(松平)
「本当だって!」(水谷)
真偽のほどは不明だ。
日本のライバルに光を当てる「海外注目選手賞」には、ペン粒高プレーのニー・シャーリエン(ルクセンブルク)、多角形ラケットを駆使するトルルス・モーレゴード(スウェーデン)らがノミネートされたが、受賞したのは王楚欽(中国)。
WTTチャンピオンズ マカオでは決勝で樊振東をフルゲームで撃破し、WTTカップファイナルズでは張本を粉砕した。
「ゾーンに入ると誰も止められない強さ」「張本のよきライバルになってほしい」との視聴者の声が多かった。
特定の試合やプレーを対象にした「ベストプレー賞」は、あまりに素晴らしいプレーが多かったため、3つの部門に分けて表彰。
「スーパープレー部門」にノミネートされたのは、馬龍のネット&エッジボールをゼロバウンドで返したパトリック・フランツィスカ(ドイツ)。「馬龍、それ取ろうとしてますからね。それが凄い」と水谷。さすが、トップ選手は目のつけどころが違う。
それらを抑えて受賞したのは、マルコス・フレイタス(ポルトガル)の超絶サーブ。計測システムによってわかったフレイタスのサーブは、ネット上なんとわずか0.01cmの高さだった。
人気の「トリックプレー部門」は、背面打ち、フリーハンドへのラケット持ち替えなどを抑えて堂々受賞したのは、モーレゴードの股の間からの打球。荘智淵との試合で、フルゲーム8-2でリードしていての場面だった。
「荘智淵が怒って握手しなかったやつだ」(水谷)
「普通は遊びでやることを試合でする精神面も凄い」(松平)
相手の怒りかまわずやりたいことを貫く精神面というところか。
「ラリー部門」は、今年の世界卓球(団体戦)準決勝での張本と樊振東の超絶ラリー。長いラリーが続いて最後に張本のフォアハンドがオーバーして床に倒れ込むあのラリーだ。
SNSでは「人外のラリーしないでください」「2人とも人間やめてる」と大きな反響が巻き起こった。