「僕も読み間違えるほどのうまさ」張本智和の深い戦術を水谷隼が徹底分析!さらにあの名勝負を本人が解説【卓球ジャパン!】

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1月28日放送の『卓球ジャパン!』は、日本男子の絶対的エース・張本智和スペシャル。レジェンド水谷隼をゲストに招き、名勝負を振り返りながら張本の今をDEEPに分析し、さらに世界卓球のあの激闘の裏側を張本本人が語ってくれた。

2022年は数々の大会で優勝し、10月の世界卓球団体戦では中国から2点取りを果たした張本智和(IMG)。世界ランクも自己最高の2位にランクインするなど充実の1年となった。

番組では、2022年の名勝負ベスト4を水谷がセレクト。

まず第4位に選んだのは、WTTコンテンダー・チュニスの混合ダブルス、妹の張本美和(木下アカデミー)と初結成・初優勝をした大会だ。

面白かったのは、水谷が明かした張本兄妹の関係性。

「張本選手は美和ちゃんに結構話しかけるけど、美和ちゃんが"お前あっちいけよ"みたいな感じ」らしく、この試合でも「あまり美和ちゃんは目を合わせない」と語り、「本当だ!」とMC陣もびっくり。

それでも溺愛する妹を全力でリードして優勝を決めたのであった。

第3位は、「負け方が今までにないぐらい良い」(水谷)という理由で9月の第2回TOP32決勝、戸上隼輔(明治大学)戦をチョイス。

「張本選手が負ける時はお手上げみたいな状態だけど、この試合はカウンターで自分のペースを掴もうという意思がすごく表れていて、このプレーが世界卓球でできたらすごく爆発するなと思った」と、世界卓球2022での大活躍を予感させた試合だったのだ。

戸上の超攻撃卓球に押されながらも、ブロックではなくカウンターで押し返そうとする張本。ただし攻めるボール、つなげるボールの判断が難しいのが卓球というスポーツでもある。

「その辺りは本当に難しい。点数によって、展開によっても違うし、対戦相手の性格によっても変わる。本当にいろんな経験と情報、研究を蓄積して、そこで導かれる最高の判断をするしかない」と戦術マスターの水谷。

「そういう意味で言えば、戸上選手はまだ甘い。彼の試合を見ていて深いと思ったことが一度もない。彼のこのポテンシャルがあればもっともっと上に行ける」と語った。

第2位はWTTチャンピオンズの決勝、中国の林高遠から大逆転勝利をおさめた一戦。

この試合で水谷が注目したのは、終盤での張本のサーブの配球。

最終ゲーム4-9でフォア前にサーブを出した張本。直前にフォア前に出して失点しているので普通ならコースを変えたくなるが、相手もそれを読んでロングを警戒していると予測し、あえてフォア前で勝負に出て得点。その次は逆にロングサーブで得点し、水谷も「深い」と唸る。



さらにレシーブでも読みが冴え渡る。「張本選手はロングサーブに対して2本連続で取った。(相手としては)"もう待ってないだろう"とあえてロングを出すけど、そこをしっかり対応する」と水谷が分析。

この1本で相手はロングサーブが出せなくなり、次はフォア前に出したところをきっちり読み切ってとチキータで得点し、11-9で勝利を決めた。

「最後の5、6本は僕も読み間違えるような張本選手のうまさが光りました」と水谷も大絶賛の好ゲームだった。

そして第1位は、世界卓球2022の中国戦で世界王者の樊振東に勝利した試合で、特別に張本本人が解説してくれた。

「樊振東選手は50、60%でも僕たちの100%に近いボール打ってくる」と張本が語るまさに世界最強の男だが、互角のラリーを展開し、最終ゲームではバック対バックで優位に立った。

「バック対バックで全く負けていなかったので、もう困ったらバック対バックでラリーしようという気持ちでプレイしてました」(張本)



10-7で先にマッチポイントを握ったが、ここから強いのが中国選手。簡単には勝てないとわかっている張本も「平常心で変わらずにやろう」と思っていたらしいが、一方で「その"変わらずにやるんだ"って考えてる時点で、もうちょっと変わってしまっているんだなって感じてました」と冷静に自己分析をしていたというのだから驚きだ。MC武井壮も「禅問答みたいになってきてる!」と大興奮。

そこから2本奪われたが10-9で、最後は樊振東のバックハンドがオーバーして張本が大勝利。

「もう10-9の時は同点ぐらいの気持ちだったので、本当に怖かったけど、勝てたんだって、本当に信じられない気持ちでいっぱいでした」と当時の心境を語った。

レジェンド水谷も驚かされた2022年の張本の戦いぶり。

「今年の世界卓球個人戦、本当に優勝できるんじゃないかと思っています。最近のプレーを見ていても負けるイメージがない。前回大会で負けて、この2年間でどういう成長したのかすごい楽しみですね」と期待を膨らませた。

2023年も怪物・張本のプレーに注目だ。