早田ひな PHOTO:Itaru Chiba
Tリーグ初年度から破竹の4連覇を誇る日本生命レッドエルフが3月22日、「ノジマTリーグ2022-2023シーズン プレーオフ女子セミファイナル」<代々木第二体育館>で勝利し、5季連続のファイナル進出を決めた。
レギュラーシーズン3位でプレーオフに滑り込んだ女王・日本生命。これを迎え討つのは同2位で初めてプレーオフの舞台に立ったトップおとめピンピンズ名古屋。
結果はマッチカウント3-0で日本生命に軍配が上がったが、1本目のダブルスと2本目のシングルスは火花散る大接戦となり、まさにプレーオフにふさわしい激闘が観客を沸かせた。
そのいずれにも出場し2点を稼いだ大黒柱の早田ひな(日本生命)が試合後、ファイナル進出の喜びとともに自身の体調に言及。
し烈なパリ五輪代表選考レースと国際大会と並行し、Tリーグでも結果を出すことの難しさに触れ、「伊藤(美誠)選手と私がいることで(日本生命は)外から見たら強そうに見えるかもしれないんですけど、私たちは2日前にシンガポールから帰ってきて、万全な状態で試合ができない中で勝たなければいけなかった」と話した。
実際、試合中は「足がふらふらで力が入らないのが分かった」と言う早田。それは前週のWTTシンガポールスマッシュでも同様で、彼女の持ち前の威力あるフォアハンドドライブも、本来は体幹と足腰が強い早田が踏ん張れずによろめき、打球しながら吹き飛ぶような場面が幾度も見られた。
聞けば、「(今年1月の)全日本(選手権)が終わってから3回目ぐらいかな? 体調が悪くなったタイミングがあって」と本人。全日本選手権当時の状態を100パーセントとすると、「自分で感じるほど(状態が)落ちていっている感じがある」と明かす。
若者が好んで食べるスナック菓子に手を伸ばさず、甘いものも10代の頃からほとんど摂らない早田は肉や野菜、果物中心の食事と怪我予防のトレーニングを欠かさず体調管理に余念がない。そんなストイックな彼女が口にするコンディショニングの不安は深刻だ。
だが、26日の木下アビエル神奈川とのTリーグプレーオフ ファイナルが終わると、4月に入ってまたすぐWTTチャンピオンズ新郷(4月9日~15日)、WTTチャンピオンズマカオ(4月17~23日)という世界ランクポイントの高い大会が続く。そして5月には大一番の世界卓球2023南アフリカ(個人戦)が控える。
「どんな状況でもスポーツ選手は戦わなきゃいけない」「『お前は動けるんだ』と自分に声をかけて自分を超える」と自身を鼓舞し、気持ちで苦境を乗り切ろうとする早田。
今回に限らず、五輪代表選考レース期間の連戦と選手のコンディショニングの折り合いはいつも頭の痛いところで、それを乗り越えてこそ五輪代表にふさわしいとも言われてきたが、そうも言っていられない事態が起きている。
(文=高樹ミナ)
【Tリーグプレーオフ 女子セミファイナル】
日本生命レッドエルフ 3-0 トップおとめピンポンズ名古屋
<第1マッチ>
赤江夏星/早田ひな 2-1 鈴木李茄/南波侑里香
11-7/6-11/11-6
<第2マッチ>
早田ひな 3-2 安藤みなみ
9-11/11-7/11-5/10-12/11-7
<第3マッチ>
伊藤美誠 3-0 南波侑里香
11-2/11-6/11-9
<第4マッチ>
森さくら - 小塩遥菜
会場に行けないリモートマッチやアウェイゲームをライブ配信で楽しもう!
dTV:https://video.dmkt-sp.jp/ft/s0007375
ひかりTV:https://www.hikaritv.net/
Amazon Prime Video:https://www.amazon.co.jp/gp/video/storefront/?benefitId=tleaguejp