女子パリ五輪選考ポイント PHOTO:Itaru Chiba
日本卓球界の権威を誇る「天皇杯・皇后杯 2024年全日本卓球選手権大会(一般の部・ジュニアの部)」<1月22~28日/東京体育館>が開幕した。
卓球日本一が決まると同時に、今年はパリ2024オリンピック(卓球競技は7月27日~8月10日)代表が決まる大会とあって、例年以上に注目を集めている。
2022年3月から1年10カ月に及んだ熾烈な選考レースについに終止符が打たれる。運命の代表メンバー発表は2月5日。日本卓球協会からアナウンスされる予定だ。
女子シングルス代表は選考ポイント首位を独走してきた早田ひな(日本生命)がその座を確実にしているが、残るもう1枠は選考ポイント486ポイントで2位の平野美宇(木下グループ)と451.5ポイントで3位の伊藤美誠(スターツ)がわずか34.5ポイント差で争っている。
今回の全日本選手権では、昨年までの2倍の選考ポイントが付与され、その内訳は優勝120ポイント、準優勝100ポイント、ベスト4で80ポイント、ベスト8で50ポイント、ベスト16で20ポイント、ベスト32で10ポイントと高得点。
そのため結果次第で平野が逃げ切る可能性も伊藤が逆転する可能性もある。
パリ五輪代表は平野か伊藤か。早田の2連覇は!?
平野も伊藤もスーパーシード(前回大会4回戦を突破した32人)で女子シングルス4回戦から登場する。
第4シードの平野は、爆発力のある森さくら(日本生命)や昨年11月の2023全農CUP大阪大会5-6位決定戦で敗れた大藤沙月(ミキハウス)らと同じブロック。
平野が初戦を勝つとラン決(ベスト16を決めるランク決定戦)の5回戦は森とあたる可能性が高い。さらに森にも勝つと6回戦の相手はおそらく大藤になるだろう。
全日本選手権の大舞台で大藤の勝ちたい気持ちは強いが、それ以上に悲願のオリンピックシングルス代表に懸ける平野の思いは揺るぎない。そのぶん重圧も大きいが、今大会の一戦一戦が卓球人生をかけた大一番になるはずだ。
そんな平野が大藤を退け準々決勝に駒を進めた場合、日本が誇るカットマンの佐藤瞳(ミキハウス)、異質ラバーの使い手である安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)、社会人ベスト8の笹尾明日香(日本生命)らとの対戦が濃厚だ。
一方、昨年ベスト16に終わった伊藤は中シード。同じブロックには2023全日本学生女王の出澤杏佳(専修大学)、前回の全日本選手権6回戦で伊藤を破った第4ブロックの横井咲桜(ミキハウス)らがいる。
彼女たちとあたる前に、初戦は2023世界ユース選手権U15で4冠の小塩悠菜(星槎中学校)と初対戦になる可能性がある。
ペンホルダーに似た独特のグリップでプレーする小塩悠菜と独創的なプレーで東京オリンピックで3つのメダルを手にするなど世界のトップに上り詰めた伊藤。2人の顔合わせが実現した場合、どんな試合になるのか見どころとなる。
伊藤が勝ち上がり準決勝まで進むと、もう一方のブロックから前回大会準優勝で第2シードの木原美悠(木下グループ)、15歳にして2023全農CUP大阪大会優勝や国際大会のWTTシリーズで2度優勝するなど、この1年で躍進した張本美和(木下アカデミー)ら強敵の勝ち上がりが予想される。
木原と張本はパリオリンピック代表選考レースでも木原が354ポイントで4位、張本が330.5ポイントと拮抗している。
全日本選手権では3年連続ベスト4入りと安定した成績を残す木原と勢いのある張本。2人が順当に勝ち上がり準々決勝であたるとなれば、見応えある一戦になるだろう。
第1シードで女子シングルス連覇を狙う女王の早田は、2023全農CUP大阪大会4位の長﨑美柚(木下グループ)や世界卓球2021ヒューストン代表の芝田沙季(ミキハウス)らと同じブロック。
だが、中国トップ3に名を連ねる王芸迪に勝って世界卓球2023南アフリカ銅メダルやアジア選手権銀メダルなどの実力からすれば早田に分があると言わざるを得ない。
ただし、全日本選手権の大舞台では何が起きるか分からない。飛ぶ鳥を落とす勢いの早田をもってしても油断は禁物だ。
早田が順当に勝ち上がり、もう一方のブロックから平野も勝ち上がった場合、2人は準決勝でぶつかる。
優勝候補と目されるのは早田、平野、伊藤、木原、張本。その他に伏兵は現れるのか?
そして、パリオリンピック代表の座を射止めるのは平野か伊藤か? 決着の時が刻一刻と迫る。
(文=高樹ミナ)
<競技日程>
1月22日(月)男女ジュニア1回戦
1月23日(火)男女ジュニア2~5回戦、男女シングルス1回戦
1月24日(水)男女ジュニア準々決勝~決勝、男女シングルス2~3回戦、男女ダブルス1回戦、混合ダブルス1回戦
1月25日(木)男女ダブルス2回戦~準々決勝、混合ダブルス2~4回戦
1月26日(金)男女シングルス4~6回戦
1月27日(土)男女シングルス準々決勝、男女ダブルス準決勝~決勝、混合ダブルス準々決勝~決勝
1月28日(日)男女シングルス準決勝~決勝
2024年パリ五輪 女子日本代表選考ポイントランキング
女子上位10名(2023年12月25日現在)
順位 選手名(合計ポイント)
1位 早田ひな(790.5P)
2位 平野美宇(486P)
3位 伊藤美誠(451.5P)
4位 木原美悠(354P)
5位 張本美和(330.5P)
6位 長﨑美柚(278P)
7位 佐藤瞳(252P)
8位 大藤沙月(232P)
9位 芝田沙季(207P)
10位 安藤みなみ(165P)
会場:東京体育館
競技種目:
1.男子シングルス
2.女子シングルス
3.男子ダブルス
4.女子ダブルス
5.混合ダブルス
6.ジュニア男子シングルス
7.ジュニア女子シングルス