おろち
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おろち
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写真「私はおろち…」
100年に一度深い眠りにつき、美しい少女の姿のまま人間界を彷徨い続ける一人の少女。彼女の名前はおろち。人間たちの愚かな争い、憎しみ、狂気、そして死をただただ“見つめ続けて”きたこの少女の、本当の姿は誰も知らない。彼女は天使なのか、悪魔なのか――。
写真ある嵐の晩。雨風を避け大きな屋敷に入り込んだおろちは、幼い姉妹=門前一草・理沙の姿を見つける。その愛らしさに「この姉妹をずっと見つめ続けていたい」と思ったおろちだったが、帰宅した姉妹の母親=門前葵の登場に強い違和感を覚える。銀幕の大女優として名を馳せた美しい葵だったが、自信にあふれたその態度とは裏腹に、何かにひどく怯えているのだった。おろちは屋敷の新しいお手伝いになりすまし、門前家で暮らすことに。そこで彼女はいくつもの謎に出会う。壁にかけられた美しいがどこか不気味な母子の肖像画、なぜか一草だけに厳しくあたる葵の態度、そして「決して入るな」と言い渡されていた階上の部屋から時折漏れてくる、不気味なうめき声…。その声の正体が葵の母であり、門前家の女たちは29歳になるとその美しさが醜く崩れてゆく運命にあるとおろちが知るのは、もう少し後だった。ほどなく屋敷を去ったおろちは肖像画の“瞳”となり、変わらず門前家を見つめ続ける。そして、ついに“その時”が訪れた。葵の陶器のような白い皮膚が、無様に爛れ始めたのだ。半狂乱になった葵は、酒に溺れ車を猛スピードで飛ばし死にかけるが、寸でのところでおろちに助けられる。だが、その際の大量出血が原因で、おろちには予定より10年も早く長い眠りが訪れることになるのだった――。
写真深い眠りから覚めたおろちは、新宿の流し夫婦に拾われ“佳子”として生活していた。いつの間にか20年余りの歳月が経っており、門前姉妹の行く末が気にかかるおろち…。そんなおろち(佳子)を、なぜか300万円もの大金で身請けするという謎の女が現れる。その女こそ門前理沙だった。理沙はある思惑のもと、今や母の葵そっくりに成長し、スター女優となった一草の身の回りの世話をおろちに言いつける。再び門前家の屋敷に舞い戻ったおろち。屋敷に葵の姿がないことが心にひっかかりながらも、つかの間の屋敷生活を楽しもうとする彼女だったが、ついに禁断の部屋の扉を開いてしまう時が…。そこには、この世のものとは思えないほど醜く変わり果てた葵の姿が! 果たして葵が死の間際に理沙に言い残した衝撃の真実とは? 物語はおろちさえ予想しえなかった残酷な結末に向けて、走り始めていた…。

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