たまゆらの女

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たまゆらの女


 夏 シネスイッチ銀座・関内アカデミーにて
ロードショー
 全国順次公開




あなたの心に届けたいのに、時にか細く消えゆくわたしの声
細くしなやかな氷のかけらを、そっと撫でる優しいそよ風のように
天空の湖が、心惑わす青磁色に輝いて
あなたの肌のように柔らかく
わたしの手のなかで溶けていく

わが天空の湖を満たすあのひとの姿
ただあなただけが、溢れるほどに満ちている


「わが天空の湖」
チョウユウに捧ぐ
チェンチン作


 不幸になるとわかっていても、無名の詩人の男に無償の愛を捧げる女チョウユウ。そして、彼女を心から愛しながら、奪うことができない、秘めた情熱を抱いた無骨な獣医の男。
 陶磁器の古都雲南省建水から、水辺の都市重慶へ。 はるかな道のりをチョウユウは、彼に会うために汽車に乗る。 あふれる想いを乗せて――

  「あいつは君を不幸にするだけだ。君を幸せにできるのは俺だけだ」

 中国・雲南省。ベトナム国境近くの古都・建水。チョウユウは白磁の染付け絵師。ダンスパーティで知り合った詩人の男から詩を贈られる。一瞬にして心奪われ、彼女はあくる日から男の家に通う。四川省の都市重慶まで、汽車で10時間の遠距離恋愛である。やがて、男は彼女の強い想いを重荷に感じ始める。満たされない気持ちをもてあます彼女の前に、同郷の獣医の男が現れる。不器用な求愛に、次第に心惹かれていくチョウユウ。都会の洗練された詩人、田舎者で無骨だが、自分だけを見つめてくれる獣医。対照的なふたりの男に愛された女チョウユウは、ゆれる想いを抱えながら駅に向かう。そこへ獣医が、叫んだ「君を幸せにできるのは俺だけだ――」。寡黙な男の精一杯のことばだった。彼女の選択は・・・・

 成熟した色香が匂いたつ、大女優コン・リー初の<本格的ラブストーリー>。 大人の女性のための、贅をつくした悲恋物語の誕生です。

 本作は、社会派ドラマの傑作として数々の映画賞に輝いた1999年の『きれいなおかあさん』に続いて、コン・リーとスン・チョウ監督が二度目の顔合わせを果たした作品である。中国映画界のトップ・スターにして、ベネチア映画祭主演女優賞の受賞者としても知られるコン・リーに対し、スン・チョウ監督もまた中国第五世代の実力派としてその手腕を高く評価されている。コン・リーは抑えがたい欲望と運命的なロマンスの狭間で愛を捜し求める女性を、しっとりとした成熟した色香をふりまきながら、一瞬の、儚い「たまゆら」の恋を情熱的に演じている。また、『愛人/ラマン』で世界中の女性を魅了したレオン・カーファイの存在感、そして劇団四季のミュージカル出身の新人スン・ホンレイの野性味、静と動、ふたりの対照的な男の魅力をぞんぶんに放ち、官能的なラブストーリーの純度を高めている。
 撮影のワン・ユー(『ふたりの人魚』)や、音楽の梅林茂(『花様年華』)をはじめ、才能豊かなスタッフが顔を揃えている。編集は『花様年華』でカンヌ映画祭高等技術院賞を受賞したウィリアム・チャン。そしてアカデミー賞にも輝いた世界的な大ヒット作『グリーン・デスティニー』やチャン・イーモウ監督の最新作『ヒーロー』などの作品で知られるビル・コンが、製作を担当。原作は、気鋭の若手作家ペイ・チュン。
 中国でオールロケーション敢行。ベトナムに近い雲南省・建水、霧の都市重慶などで撮影。雲南の緑、懐かしい古都の町並み、アジア特有の湿度と雨、アジアン家具、雲南茶、白磁の染付け風景、路地の屋台、汽車の車窓風景、ケーブルカー・・・・ゆったりとした時間が流れています。




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