老舗旅館のニセ温泉疑惑が呼ぶ殺意!
信州旅情の詩が隠した女の復讐
旅行作家・茶屋次郎5
千曲川殺人事件
 10年7月25日(日) 午後2:00~3:55
解説放送
(原作) 梓林太郎
「千曲川殺人事件」(祥伝社)
(脚本) 長谷川康夫
(監督) 鶴巻日出雄
キャスト
茶屋次郎
横山健三
梅若
山倉晋吉
江原小夜子
下田久作
君島恵子
亀山哲司
荒木
泉香
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橋爪 功
蟹江敬三
西川峰子
角野卓造
山口もえ
犬塚 弘
結城しのぶ
上田耕一
片桐竜次
田中千代
あらすじ
旅行作家・茶屋次郎は千曲川のほとり、小諸を訪れる。戸倉上山田温泉「清風園」の女将・君島恵子と会うためだった。恵子はかつて新人編集者として茶屋と関わり、結婚寸前の仲になったものの、生家の老舗旅館を継ぐために別れてしまった女性だった。茶屋に相談に乗ってほしいことがあるという恵子。

戸倉駅に着くと「温泉天国・湯の花本館」の総支配人・亀山哲司が、茶屋に自分の宿を取材するよう取り入ろうとする。そこに「清風園」の従業員・下田久作が迎えに来た。久作は「湯の花本館」への嫌悪を露わにする。3年前に開業したばかりの「湯の花本館」は、いかがわしいサービスの噂や、温泉成分の調査拒否など、地元では悪い評判ばかりだった。

「清風園」では若い芸者・泉香と、年配の芸者・梅若とが、茶屋をもてなす。カラオケスナックへと繰り出す茶屋と泉香ら。恵子も「一段落したら合流する」と約束して見送った。カラオケを楽しんでいると、泉香が携帯電話の呼び出しで「別のお座敷がかかった…」と中座してしまう。夜11時をまわっても恵子は来ない。いぶかりながらも「清風園」に戻ると、部屋には2つのグラスと酒が用意されていた。茶屋が酒を口にすると、急激な睡魔に襲われる。

目覚めると、茶屋の隣には恵子の死体があった。後頭部から布団に広がる血。茶屋は悲鳴を上げて飛び起きる。茶屋にとって状況は極めて不利であり、千曲東署で重要参考人として取り調べを受ける。調べが進み、茶屋の飲んだ冷酒から睡眠薬が検出された。また恵子の死亡推定時刻は午後10時前後と判明し、カラオケスナックにいた茶屋のアリバイも立証される。だが、撲殺に用いた鈍器は特定できず、恵子の足袋の裏には不自然な土汚れが見つかった。

やがて千曲川の河原で、血液と髪のこびりついた石と、女物の草履が発見される。恵子は河原で殺害されたのか?だとすると、死体はどうやって運ばれたのか?捜査は難航し、茶屋への疑いは完全に晴れない。恵子の死もあって落ち込む茶屋を、「週刊ロイヤル」の副編集長・山倉が励ます。茶屋と山倉はしばらく「清風園」に滞在して、事件の顛末を書き上げる決意をした。次第に二人は、恵子の夫・雅彦の妙な冷静さに違和感を抱き始める。

雅彦は典型的なダメ婿だった。恵子と結婚して板長となったが料理の腕はいまいちで、ギャンブルに明け暮れる日々を送っていた。さらに商売敵「湯の花本館」のショーパブの女性を愛人にしていた。総支配人の亀山ともよく飲んでいるという。

茶屋らが「清風園」の顧問弁護士を訪ねると、恵子が生前「湯の花温泉はただの水道水を沸かしているのではないか」と告発しようとしていたこと、さらに夫・雅彦との離婚訴訟の相談をしていたという情報を得る。恵子が死ねば「清風園」は雅彦の手に渡るため、彼には恵子を殺害する動機があった。

しかし間もなく、雅彦が死体で発見される。そして源泉権売買をめぐる利害関係や、隠された人間関係が明らかになり…。