今回のハテナ
> 平成17年2月13日放送分 「しつけはどうしたらいいの?」
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今回のねらい
今回のテーマは「しつけ」。核家族という環境で育った世代の母親たちによる孤独な子育て、という現状。子供と四六時中向き合うため、"パーフェクトなチャイルド"を育てたい、"完璧の母"でありたいというプレッシャーと"自由でのびのび"育ってほしい、"楽しく"子育てしたい、という願い、この2つのはざまで、しつけに悩む親たちが増えている、といわれている。

ある調査では、家族関係の問題点のトップとして「子供のしつけをきちんとできなくなってきている」と思う人が87%も挙った(読売新聞調べ)。近年家庭内で頻発した虐待事件の影響もあり、「家庭における教育力が低下している」との不安が広がっている。"厳格なしつけ"と"自由放任主義"。子供と相対する時に、どのような姿勢でしつけにのぞめばよいのか。二極の「しつけ」論の間で、親たちが子育てに悩み過ぎないための考え方をトコトン探る。
今回のねらい
企画のポイント
「最近の子どものしつけはどうなっているんだ!」という声をよく耳にしますが、果たして現代のしつけは「なってない」のでしょうか?甘過ぎる?厳しすぎる?じゃあしつけってどうすればいいの?現代のしつけ事情にトコトン迫ります!

● 今の親のしつけは甘い?
昨年行われた世論調査によると、「子どものしつけをきちんとできなくなってきている」と答えた人が、なんと87%! 少年犯罪の凶悪化、キレる子どもなどが、大きな社会問題として取り沙汰される昨今。その原因のひとつに、親のしつけの甘さを指摘する声も…昔のようにビシビシと厳しくしつけることが、今の世の中には必要、ということなのでしょうか?

犯罪白書のデータによると、少年の凶悪犯罪は平成2年以降は増える傾向にあります。こうした話し、一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか?ところが!さらに遡ってみると、昭和35年をピークに、実は少なくなる傾向にあるのです。少子化が進んでいるから当たり前じゃないの・・・という声が聞こえてきそうですが、少年人口に大きな変化はありません。意外にも、しつけが厳しかった昭和35年頃の方が、少年の犯罪は多かったのです!これって、どう考えればいいのでしょうか?厳しくしかるばかりがよいしつけとは言えないのではないでしょうか?

企画のポイント
● しからないしつけ!?
なんと、子どもを叱らずにしつけをしている保育園があるということで、クワバタオハラが調査に向かいました神奈川県秦野市にある若木保育園では、30年前から、叱らないしつけを行っています。元気いっぱいの子どもたちだけにいったん騒ぎ出すと、もう止まりませんやんちゃ盛りの子どもたちを前にどうやって叱らずにしつけているのでしょうか?お絵描きの時間子どもたちがクワバタの手にいたずら書きをしてしまいました。思わず、「こんなことしたらダメでしょ!」と叱りたくなるところですが、若木保育園では、ちょっと違います自分がしてしまったことで相手がどんな気持ちになるのか、そんな時には、どうしたらいいのかを、子どもに考えさせるのが若木保育園のしつけです。

子どもがなかなか言うことを聞いてくれない時でも、相手がどんな気持ちになったのかを根気強く言い聞かせます。そんな若木保育園の叱らないしつけは「騒いではダメ」「片付けなさい」など、禁止や命令口調を使わないのが特徴。しかし・・・思うようにいかず四苦八苦のクワバタオハラしからずにしつけるって、結構大変です!
今回のねらい
■ いまだかつてないトライ:クワバタオハラがいまだかつてない実験や体験などにチャレンジするコーナー
いまだかつてないトライ いまだかつてないトライ いまだかつてないトライ ● どのくらいしかってる?
普段の生活の中で、親は子どもをどのぐらい叱っているのでしょうか?クワバタオハラが徹底調査 今回、お邪魔したのは、中村さん親子のお宅。ユウシくん4歳と、2歳の弟カナタくんは、遊び盛り。お母さんのしつけの様子を拝見するために、特別に許可をいただき、小型のカメラを設置させていただきました。その様子は、別室でクワバタオハラがチェック。子どもに禁止や命令をする数を数えてみました。結果は・・・お母さんが禁止や命令した回数は、3時間の間に92回なんと約2分に1回は、禁止や命令をしていました
○ランチタイム実験!
禁止や命令する言葉を使わずに、しつけはできるのでしょうか?そこでこんな実験をしてみました。3組みの親子にランチを楽しんでいただきます。ただし・・・○○しなさい!○○はダメ!などの禁止や命令する言葉は、一切使ってはいけないというのがルール。子どもたちは、1歳から5歳の男の子ばかり。おとなしくは、なかなか食べてくれないワンパク盛りです。デザートばかり食べる子どもに、「オムライスから食べなさい」といいたいようですが、何と言っていいのかとまどうお母さん。つい禁止・命令の言葉を使ってってしまうお母さん。一方、禁止や命令する言葉を出さないよう、黙り込んでしまうお母さんも。普段良く使う言葉だけに、お母さんたちは大苦戦でした。

○しからずにしつける方法って?
禁止や命令することなく、しつけをするには、どうしたらいいのでしょうか?若木保育園で行われている叱らないしつけでは食事をこぼした時には?「ちゃんと食べなさい」ではなく、「こぼすと服が汚れるよ」と、理由を言い聞かせます。立って騒ぐ時には?「ちゃんと座って食べなさい」ではなく、「立って騒ぐと、他の人に迷惑だよね」と言いますこうしたしつけで育った若木保育園の卒園生にお話を伺いました。現在は一児の父親となっている篠原さん保育園での叱らないしつけは、今でも印象に残っているそうです現在、自分の子どもに叱らないしつけを実践中しかし、思うようにはいかないと言います。叱らないしつけ、まずは親の努力が必要ということでしょうか…
■ まとめ
「しつけ」は一つの親子のテーマ。どんなしつけが良い!とか、こんなしつけはダメだ!なんて簡単には言えません。甘やかすのも、厳しいのも、それぞれがそれぞれのしつけのあり方です。だから難しく考え過ぎずに広い視野で柔軟に、しつけを考えてみるのもいいんじゃないでしょうか。
ゲストコメンテーター
長谷川博一さん 東海女子大学 人間関係学部心理学科教授
著書「しつけ?親子がしあわせになるために?」「子どもたちの『かすれた声』」等
専門分野は、人格障害、虐待、青少年問題、心理療法論。学校、警察、児童相談所、裁判所などと連係した実践活動に取り組む
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