今回のハテナ
> 平成20年4月13日放送分 「都会のタンポポどうなってる?」
(罫線)
今回のねらい

春の訪れを告げるタンポポ。普段気にしていないとどこに咲いているかもよく分からないものだが、注意して見ると、同じように見えるタンポポにも実は種類の違いがある。ひとつは日本に昔からあったタンポポ(在来種)、もうひとつは海外からきたセイヨウタンポポ(外来種)。現在、都心部ではセイヨウタンポポばかりになっていて、日本のタンポポは限られた場所に残るだけだという。どこへ行けば日本のタンポポに出会えるのか。身近な自然に起きている変化を探る。
今回のねらい
企画のポイント
■都心にタンポポって生えているの?
タンポポを求めて東京・六本木やお台場などでまずは捜索。注意してみると意外に見つかるもの。都心のタンポポは、道端の固い土にもたくましく生えていた。お台場の空き地には数え切れないくらい咲いていた。
ところが、これらは高橋英樹が子どもの頃に見ていたものとは種類が違い、外来種の「セイヨウタンポポ」だという。木陰や草むらが少なく夏に土が熱くなるような都心は日本のタンポポにとって住みにくい場所なのだそうだ。
一方、セイヨウタンポポにはたくましく増えやすい特徴があった。カントウタンポポは虫が花粉を運ぶことで結実するが、セイヨウタンポポは花粉ナシにタネを作る。タネの数はカントウタンポポより多い上、、花の咲く時期も通年とあってなおさらたくさんのタネで広まりやすいのだ。

企画のポイント

■いまだかつてないトライ〜日本のタンポポはどこに?

日本在来のタンポポの中でも、関東地方に分布するカントウタンポポを探すトライ。新宿駅から西へ、郊外へと進むクワバタオハラ。長年タンポポ調査を行っている杉浦忠機さんに“セイヨウ”と“カントウ”の簡単な見分け方を教わり、一緒に街道沿いや住宅地を歩いてみるが、見つかるのはセイヨウタンポポばかり。
セイヨウタンポポは、昭和30〜40年代に急速に広まったという。そのころ日本は大規模な開発がそこかしこで進み、一木一草残さない広大な整地が行われていた。もともとあった植物はなくなり、かわりにセイヨウタンポポが入りこんだのだった。
とうとう日野市まで来てしまったクワバタオハラは、一輪のカントウタンポポを発見。そこは50年前にできた団地の道路脇。すぐそばまで建て替え工事が迫っているが、僅かなすき間に昔のままの土が掘り返されずに残ってカントウタンポポが生き延びていたのだ。

いまだかつてないトライ
いまだかつてないトライ
いまだかつてないトライ





■ 高橋道場  〜いろんなタンポポ、見分けられる?〜

外来種のセイヨウタンポポ、在来種のカントウタンポポ、両者の雑種タンポポを見分けてみる。雑種は近年その存在が明らかになり、いろいろなバリエーションがあるため純粋なセイヨウタンポポと見分けるのは専門家でも難しいことがあるという。
ほかにもナガミヒネゲシといった都会に強い外来種が増え、全国どこの都市でも同じような植物がいつでも見られる状況が進み、季節感にも影響するとの懸念も。


高橋道場
高橋道場
高橋道場
■ タンポポ料理って?
タンポポは花、茎、葉、根っこまで全部食べられるというのは野生食研究家、木佐森千砂子さん。早速、一緒にタンポポを掘りに行く。多年草で何十年も生きるタンポポは根っこがなんと1メートル以上あり、掘り出すのもひと苦労。切れた根からはまたタンポポが生えてくるというので、先端はそのまま土中に残した。
タンポポ料理は2品。花茎のお浸しをそばつゆで食べる「タンポポのきしめん風」は、ほのかな苦みがさわやか。もう一つは根っこのキンピラ。ゴボウに似ているのは、タンポポも同じキク科のなかまだから。茎も根っこも、茹でてから1日水にさらして苦みをとる下ごしらえが必要だ。
企画のポイント
■ タンポポが減っている?
日野市で30年にわたりタンポポを見てきた杉浦忠機さんは、カントウタンポポが減っているだけでなく、セイヨウタンポポすら生えない場所が年々増えている現状があるという。

企画のポイント
ゲストコメンテーター

多田多恵子さん(植物学者・立教大学講師)

(罫線)
もどる