今回のハテナ
> 平成20年7月20日放送分 「日本の海はどうなってる?」
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今回のねらい


海水浴のシーズン到来!でも、海の汚染は世界的に進んでいるらしく、「約40年後には食卓から海産物がなくなってしまうかもしれない。」とまで言われている。 昨夏、海岸に漂着する大量のごみの問題について取材したが、それでは海底や海の中はいったいどうなっているのか?どんな種類のごみがあって、私たちの生活とどう関係しているのか?そして海の水質は?日本の海の現状を考える。     


今回のねらい
企画のポイント

■海底に沈むごみってどんなもの?

昨年の漂着ごみの調査では、プラスチック製品の材料であるレジンペレットやタバコのフィルターを含む沢山の生活ごみが全国で問題になっていた。じゃあ海の底ではどうなっている?ということで、長年海底ごみの調査研究を行っている東京海洋大学の兼広春之教授に同行し、東京湾の5箇所で、底引き網を使い海底を調べてみた。網を引き上げてみると、空き缶やプラスチックの容器包装など、地上と同じような生活ごみが海底に沈んでいることがわかった。中でも数が多かったのはプラスチック類。また、空き缶の中には数十年前に捨てられたと思われるものもあった。

企画のポイント

■高橋道場〜缶・ペットの表示から何が分かる?〜

缶やペットボトルには製造年月日や賞味期限が表示されている。その表示をもとに、今回海底から引き上げた缶・ペットボトルがいつ頃捨てられたのかを推定してみると…。結果は、より新しいと思しきごみが多く、古くなるに連れて少なくなっていた。さらに深く掘れば古いごみがもっと出るだろうとのこと。どうやら海の底には、古いごみの上に新しいごみが積もって層状になっているようだ。

高橋道場

高橋道場

高橋道場

■いまだかつてないトライ〜東京湾を大調査!〜

7月2日、東京湾で行われた水質調査。これは、国と湾周辺の自治体が主体となって、東京湾とその周辺400カ所の水質を一斉に調べるという初の取り組みだった。クワバタオハラもそのうちの1カ所の調査にトライ。海上保安庁の船に乗り込み、水の透明度や海水に溶けている酸素の量を調べた。その結果、透明度は3メートルで、非常に悪いとのこと。また海底に近いところの酸素量は魚が棲めないような低い値となった。海へ流れ込む窒素やりんが栄養になって植物プランクトンを殖やし、その死骸を分解するバクテリアによって水中の酸素が使い果たされてしまっている状況だという。

企画のポイント

企画のポイント

企画のポイント

■海へ流れ込む川の水質は?

東京湾水質一斉調査の一環として、流入河川の水質調査も行われた。現場を訪ね、水の汚れ度合いを示すCODという値と、水に溶けている酸素の量を見てみると…。 CODの結果は、コイやナマズなど汚れた川でも大丈夫な生き物しかいない程度の、あまり良くない値。しかし、酸素の量は十分で、実際にいろいろな生き物が見られた。この川は、高度成長の頃から見ると随分キレイになっているそう。 川には自浄作用が働いているが、海では岸が垂直護岸ばかりになり、自浄作用を担う生き物の住みかがなくなっているため、その分の浄化能力が失われてしまった。 また、昔よりキレイになったとは言え、川を流れる水には生活排水の汚れが残っている。浄化能力の低下した海に、汚れの成分が絶えず流れ込んでいくのだ。 ゲストの坂本さんたちのグループでは、横浜の海でアマモという海草を植える活動を行っている。海草は水中の汚れの成分(りん・窒素)を取り込み、光合成で酸素を出すため、海の浄化に貢献できる。実際にはまだ小さなアマモの海だが、以前は見られなかった生き物がいろいろ棲むようになった。

ゲストコメンテーター

坂本昭夫さん(海をつくる会事務局長)

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