今回のハテナ
> 平成20年10月5日放送分 「原油高でリサイクルどうなってるの?」
(罫線)
今回のねらい


原油をはじめ様々な資源が高騰している。いずれ枯渇する資源だから、リサイクルもますます大事になるはずなのだが、リサイクル工場のなかには経営難に陥ったり、倒産するところも多いという。原油高はリサイクルにどんな影響をおよぼしているのだろうか。これまで取材してきた様々なリサイクルの現場で調べてみる。     


今回のねらい
企画のポイント

■どうなってるの?「古紙」のリサイクルの今

以前取材した「エコペーパー100」は、新聞古紙だけで作り漂白を抑えた再生紙だったが、この6月に製造中止になっていた。番組オリジナルのトイレットペーパー「よみがえり」の製造に協力してくれた製紙会社でも製品の値上げを行っている。理由は古紙の減少で価格が上がっていることと、製紙に欠かせないボイラー燃料の高騰だ。

「古紙」のリサイクルの今

■「びん」のリサイクルは?

大量に流通している「ワンウェイびん(一回だけ使用するびん)」は、使用後は砕いて溶かし新しいびんの製造に使う。リサイクルが定着している分野なのだが、びんは重くて輸送にエネルギーがかかる、高温で溶かすのに大量の重油が必要。重油の価格が4年前の4倍に上がっているとのことで製造コストが上昇する中、製品への価格転嫁もままならないようだ。

「びん」のリサイクルは?

■価値が高まった「ペットボトル」、その他のプラスチックは?

使用済みペットボトルは資源高騰を受け、海外流出も多く、取引価格は年々上昇。ところが、その他のプラスチック容器包装は、リサイクル工場にお金を払って処理してもらっている状況だ。この違いはなぜ?

その他のプラスチックは?

■高橋道場〜リサイクルにかかるお金はだれが出している?〜

ペットボトルやその他のプラスチックのリサイクルは仕組みが複雑。そこで、リサイクルのためにかかる費用はだれがだれに払うのか、考えてみる。
使用済みペットボトルは、かつては価値がなかったため、税金で収集し、メーカーなどのお金を使ってリサイクル工場が処理をする、という仕組みができた。「日本容器包装リサイクル協会」が、メーカーなどからお金を集めリサイクル工場に支払う役割を担う。しかし現在は使用済みペットボトルの価値が高騰しているため、以前とは逆にリサイクル工場が自分のお金を出して入手している。
一方、同じプラスチックでも“その他プラ”と呼ばれるプラスチック容器包装は、以前のペットボトルと同様、税金で収集しメーカーなどのお金でリサイクルしている。

高橋道場

高橋道場

高橋道場

■いまだかつてないトライ〜「その他プラ」の品質調査って?〜

資源として分別回収が広まってきた容器包装の「その他プラスチック」。メーカーなどのお金を使ったリサイクルの仕組みでは、市区町村が収集したその他プラにあまり多くの「異物」が含まれていると引き受けないことになっている。異物の多さを調べるために行うのが「品質調査」。いったいどんなものが「異物」なのだろうか?
実際に調べてみると、汚れているもの、容器包装ではないプラスチック製品、ペットボトルなどが異物としてカウントされた。
こうした品質調査で最低評価がある年度に2回つくと、翌年度は「引き取り拒否」となってしまう。

いまだかつてないトライ

いまだかつてないトライ

いまだかつてないトライ

■「その他プラ」のリサイクル現場

その他プラのリサイクル工場を訪ねてみると、プラを材質ごとに選別していた。この工場で取り出すのはPPとPEという材質のものだけ。それ以外は別の業者へ渡す。「品質調査」とは別の基準で改めて選別が必要なのだった。
一方、民間企業が独自に行うプラスチックの回収はどうか。スーパーの店頭回収では、食品トレーメーカーの専用ボックスやペットボトル自動回収機に資源が集まり、効率よくメーカーに戻るシステムができていた。店頭回収にわざわざ持ってくる人たちのトレーやペットボトルは、自治体の回収するものより随分きれいで混ざりものが少ないようだ。


「その他プラ」のリサイクル現場


ゲストコメンテーター

崎田裕子さん(環境ジャーナリスト)

(罫線)
もどる