今回のハテナ
> 平成21年8月9日放送分 「ヒートアイランド現象どうすればいいの?」
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今回のねらい

都市の夏は暑い!8月に限って全国の平均気温を調べてみると、日本一暑いのはなんと大阪!沖縄よりも暑かったんです。
どうやらその理由はヒートアイランド現象にあるようなんですが、何が原因でこんなに温度が上がっているんでしょうか?
今回はサーモグラフィーを使って大阪が暑くなる理由を探してみました。


今回のねらい

企画のポイント

■いまだかつてないトライ〜大阪が暑い理由を調査せよ〜

□大阪を暑くしているヒートアイランド現象を探るべく、サーモグラフィーを持って大阪にやってきたクワバタオハラ。
ヒートアイランド現象とは、車やエアコンの室外機などから出る人工排熱によって都市が暖められてしまう現象のこと。たくさん車が走ったり、たくさん人が生活している都市部ほど人工排熱は多くなるそうです。ヒートアイランド現象が一番色濃く出る大阪で、街のどこから熱が出ているのか、大阪大学の先生の案内で調べてみました。
街中をサーモグラフィーで覗いてみると・・・あります、あります熱の嵐。高温を示す赤や真っ白い色になっていたのは道路や車、外に取り付けられたエアコンの室外機。看板や電灯もかなり熱くなっていて熱を放出しています。見ていくと、人が生活するために必要なものは大抵、熱を発していました。どうやらこれが、ヒートアイランドを引き起こす原因の一つのようです。さらに大阪は、晴れの日が多い気候なうえ、山に囲まれて熱がこもりやすい構造をしており、地理的にも暑くなりやすい街だったのです。

□いろんな人工物が街を高温にしている!
コンクリートジャングルといわれるほど、都会はコンクリートとアスファルトに囲まれています。アスファルトやコンクリートは一度熱くなると、石焼き鍋のようにずっと熱をもつので、夜も温度が高いままになり、暑苦しい夜になるそうです。しかも真夏は表面温度が60度にもなるそうで、素足で歩き回る動物たちにとっては辛い環境です。ヒートアイランド現象が加速した背景には、コンクリートとアスファルトで街が塗り固められた都市化が影響しているようでした。


いまだかつてないトライ〜大阪が暑い理由を調査せよ〜


いまだかつてないトライ〜大阪が暑い理由を調査せよ〜


いまだかつてないトライ〜大阪が暑い理由を調査せよ〜

■緑がヒートアイランドを緩和する!

いろいろな場所を見ていくうち、木が生い茂った公園にたどり着いたクワバタオハラ。
サーモグラフィーで見てみると、木々は表面温度が冷たいことを示す青色に映っていました。先生に聞くと木々の周りが涼しいのは木の蒸散作用のためだと教えてくれました。蒸散作用とは、植物が土から水を吸い上げて葉っぱまで届け、葉っぱの表面から水を蒸発させる作用のことをいいます。木々は、土から吸い上げた水を葉から霧のようにまき散らし、周辺の温度を下げていたんです。これを人工的にやろうと考えられたのがドライ型ミスト。細かい霧(ミスト)を出して周囲の温度を下げようとする試みです。他にもヒートアイランド対策として屋上緑化や、壁面緑化、霧状の水を室外機に噴霧する装置など街では様々な対策が試みられていました。


緑がヒートアイランドを緩和する!


緑がヒートアイランドを緩和する!


緑がヒートアイランドを緩和する!

■高橋道場〜ヒートアイランド対策グッズを見てみよう!〜

□太陽熱高反射塗装
太陽の光が当たっても熱くならない塗装、太陽熱高反射塗装を実際に触って体験してみました。スタジオ内でははっきり結果が出ませんでしたが、屋外で施工された屋根を見てみると、くっきり差が出ていました。

□保水性ブロック
他にも、雨などの水分を吸収してため込む保水性ブロックをみてみました。ため込んだ水分を2〜3日に渡って少しずつ蒸発させることで、周囲の温度を低く保つブロックです。コップをブロックに密着させ水を流し込むと、コップ1杯の水が全てブロックに吸われてしまいました。公園や遊歩道などに使われ、少しずつ普及しているようです。


高橋道場〜ヒートアイランド対策グッズを見てみよう!〜


高橋道場〜ヒートアイランド対策グッズを見てみよう!〜


高橋道場〜ヒートアイランド対策グッズを見てみよう!〜

■まとめ

都市を暑くするヒートアイランド現象の正体は、私たちが日常的に使っているエアコンや車、様々な製品から出ている人工的な「熱」と、熱を保ちやすいアスファルトやコンクリートに囲まれた「街のつくり」でした。でも、車もエアコンも私たちの生活に必要な物ばかりで、使わずにいることはできません。どうせ無理なことだから、と自暴自棄にならず、省エネや緑を増やすちょっとした心がけが大事なのかもしれません。まずは身近なところから。


ゲストコメンテーター
鳴海大典  (大阪大学大学院 工学研究科講師)
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