今回のハテナ
> 平成22年1月17日放送分 「渡り鳥、何が目当てでやってくるの?」
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今回のねらい

越冬のためにはるばる日本にやってくる渡り鳥の冬鳥。いつも同じ場所にやってくると考えられているが、いったい何が目当てでそこを選んでいるのだろうか? 人間の活動の影響をさまざまに被る都市や近郊でも渡り鳥はやって来ているが、近年は渡り鳥への餌やりをやめようという動きも広がっている。
普段、あまり気にかけていない渡り鳥だが、渡り鳥が来る場所を調べ、人との関わりを考える。


今回のねらい

■渡り鳥を知っている?

東京上野の不忍池へ出かけたくわばたりえ。いろいろなカモが池の水面や周囲にたくさんいる。そのほとんどが何千キロも飛んで来た渡り鳥だと聞いて驚くくわばた。しかしそうとわかると、都内でも渡り鳥を身近に見られるところは意外に多い。
冬に日本にやってくる「冬鳥」。カモ類ならば、日本より北方の地域で子育てしたものが飛んでくる。タカなどの天敵が少ない都会はメリットのある場所かもしれないとゲスト・安西英明さんは言う。


渡り鳥を知っている?


渡り鳥を知っている?


渡り鳥を知っている?

■湾岸の干潟、渡り鳥が減った?

渡り鳥の飛来地として有名な「谷津干潟」。国際的に貴重な湿地として1993年にラムサール条約にも登録されている。しかしここ10数年、海藻の一種アオサがどんどん増えて、近隣に悪臭の被害が出ているという。また、干潟の泥に住むゴカイやカニ、貝などを食べる鳥たちには、アオサが邪魔になっているのだとか。アオサの除去に携わり30年近くも干潟の環境変化を見続けてきた人は、以前は鳥の数が今の10倍はあったという。しかし、実際の渡り鳥の増減は、まだ明らかではない。
アオサが繁茂して困るのは「旅鳥」のシギやチドリ類。この旅鳥たちは谷津干潟のような湿地を転々と利用しながら南半球まで飛んでいくため、この干潟で起きる問題は地元だけに留まらない国際的な問題だという。


湾岸の干潟、渡り鳥が減った?


湾岸の干潟、渡り鳥が減った?


湾岸の干潟、渡り鳥が減った?

■人から餌をもらう渡り鳥

上野の不忍池のまわりでは、あちらこちらでカモたちに餌をやる人の姿が見られる。実はここ、生態系への影響を考え2007年12月に野鳥への餌やりが禁止されている。餌やり禁止後、カモの中で特にオナガガモの数が減ったそうだ。
一方、今も餌やりを続けている所もある。千葉県の「行徳鳥獣保護区」野鳥観察舎では、30年前から鳥に餌やりを行いこれを楽しみにしている地元住人も多い。餌やりをやめて鳥が少なすぎる状態になったら・・との懸念があるという。
人が餌をやることで鳥が集中しすぎて環境や鳥自体に悪影響を及ぼすこともある。何に対してやるのかが問題で、季節や場所によって影響の少ないやりかたを考えなければいけないと安西さんは言う。


人から餌をもらう渡り鳥


人から餌をもらう渡り鳥


人から餌をもらう渡り鳥

■高橋道場 〜渡り鳥の名前、これなんだ?〜

VTRに登場したカモのなかま3種の名前を、映像を見ながら考える。
さらに、ウグイスの意外な「地鳴き」を聞き、安西さんが解説。ウグイスは冬に庭や公園の藪に普通にいて鳴いているが、ほとんどの人はあのウグイスとは認識していないという。


高橋道場 〜渡り鳥の名前、これなんだ?〜


高橋道場 〜渡り鳥の名前、これなんだ?〜


高橋道場 〜渡り鳥の名前、これなんだ?〜

■いまだかつてないトライ〜白鳥はどこで何してる?〜

千葉県本埜村。水をたっぷり張った田んぼで餌付けする「白鳥の郷」はハクチョウの飛来地として有名だが、最近、餌場から他所へ出かけるものが出てきた。何が目当てで、いったいどこへ出かけているのか?もりちえみが捜索した。
ハクチョウが出かけていった先を見つけたところ、そこで彼らは稲の二番穂を食べていた。二番穂は、収穫後に田んぼを耕さずにおくと出てくる稲穂。ハクチョウたちの目当てはこの二番穂だったようだ。人がやる餌だけでなく回りの田んぼでも餌が探せる、こういう環境が多くのハクチョウたちをひきつけているのかもしれない。


いまだかつてないトライ〜白鳥はどこで何してる?〜


いまだかつてないトライ〜白鳥はどこで何してる?〜


いまだかつてないトライ〜白鳥はどこで何してる?〜


ゲストコメンテーター
安西英明さん ((財)日本野鳥の会 主席研究員)
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