今回のハテナ
> 平成22年8月22日放送分 「外来植物 何が問題?」
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今回のねらい

公園や河原の何気ない草っ原、いつも通る道の路傍の草花・・・人の注意を惹くこともなく伸びては枯れる植物たちが、いつの間にかどんどん外国産のものに置き換わってきているようだ。中には、生態系や農林水産業への悪影響から、法律で規制するほど問題視されている外来植物もあるが、この法律自体、一般にはほとんど知られていない。身の回りで増えている外来植物の実態と、法規制の影響を調べた。


今回のねらい

■ いまだかつてないトライ 〜どれが外来植物?〜

身近なところに「外来植物」はどれくあいあるのか。東京・多摩ニュータウンの住宅地を歩いてみると・・・道路の歩道脇や民家の周り、そして空き地でも、外来種が多く、日本の植物は限られていた。
都市部の地面は,熱く乾燥し草刈りなどの攪乱が多いため在来種には苦手な場所。こういう場所では、外来種のたくましいものだけが増えることになるという。


いまだかつてないトライ 〜どれが外来植物?〜


いまだかつてないトライ 〜どれが外来植物?〜


いまだかつてないトライ 〜どれが外来植物?〜

■ 法の規制を受ける「特定外来生物」とは?

多摩ニュータウンの一角で見つけたのはオオキンケイギク。都会でもあちこちで見かける植物だが、これを持ち運ぶことは禁じられているという。このオオキンケイギクは、実は「外来生物法」の「特定外来生物」に指定され、運搬や栽培、輸入が厳重に規制されている生きものだった。


法の規制を受ける「特定外来生物」とは?


法の規制を受ける「特定外来生物」とは?


法の規制を受ける「特定外来生物」とは?

■ 高橋道場 〜お庭でオオキンケイギクを見つけたら・・・〜

特定外来生物」のオオキンケイギクがもし家の庭で咲いていたら、どうすればいいの?という問題に高橋英樹がチャレンジ。
正解は「根から引き抜く」。庭にあるだけなら違反にはならないが、水や肥料をやることは「栽培」にあたり法律違反になる。違反に対しては、罰金や懲役の規定もある。
また「特定外来生物」は、他所で増殖させないために生きたままの運搬が規制されている。
では、オオキンケイギクの押し花標本を作ることはできるの?
正解は「できる」。押し花は生きているとは見なされないため規制は受けない。しかし、もしタネが付いていたら、タネは乾燥してもなかなか死なないので持ち運びが規制される。


高橋道場 〜お庭でオオキンケイギクを見つけたら・・・〜


高橋道場 〜お庭でオオキンケイギクを見つけたら・・・〜


高橋道場 〜お庭でオオキンケイギクを見つけたら・・・〜

■ タネをつけたオオキンケイギク!どうする??

オオキンケイギクの花をとある公園で発見。タネもたくさんつけている。そこで公園を管理する葛飾区に知らせたところ、特定外来生物オオキンケイギクの、しかもタネのできているものを除去するためには、国の「確認」という手続きが必要。除去することが認められ、実際の作業に従事する人も予め決めた上で、慎重に大がかりな除去作業が行われた。


タネをつけたオオキンケイギク!どうする??


タネをつけたオオキンケイギク!どうする??


タネをつけたオオキンケイギク!どうする??

■ 外来種が増えすぎると

特定外来生物の一つ、アレチウリが繁茂する東京・多摩川の河川敷。このアレチウリを取り除こうと5年前から活動しているグループを訪ねた。アレチウリが河原のヨシ原を覆ってしまうと、そこをねぐらにしてきたツバメが行き場を失うというおそれがあるのだという。グループの除去活動はアレチウリが種を付ける前。タネができてしまうと、法律により他所へ運ぶことができなくなるからだ。
アレチウリは、輸入大豆にタネが混入し豆腐店の周りで増え始めたと言われ、その後は輸入飼料へのタネの混入から飼料畑で蔓延って農業被害をもたらしている。いまでは全国の河原で大繁殖。一粒のタネでも計り知れない影響を及ぼす可能性がある。


外来種が増えすぎると


外来種が増えすぎると


外来種が増えすぎると

■ 外来植物がなくてはならない場所?

外来植物が増えないように苦労している一方で、外来植物を大量に投入している場所もある。校庭やゴルフ場では外来種の芝生が多く使われ、法面などの緑化工事も成長が早い外来植物に頼っている。実はあのオオキンケイギクも、もとは緑化に有用だと持ち込まれ方々に拡散した経緯がある。緑化用の外来植物が問題視され、法律もできて、最近では在来種による緑化工事も考えられるようになってきた。それでも、在来種のタネは国内生産されておらず、大変な手間と時間がかかるのが実情だ。


外来植物がなくてはならない場所?


外来植物がなくてはならない場所?


外来植物がなくてはならない場所?


ゲストコメンテーター
小出可能さん (財団法人自然環境研究センター 主席研究員)
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