今回のハテナ
> 平成23年2月27日放送分 割りばしはなぜ減っている?
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今回のねらい

私たちが日常的に利用している割りばしは、この数年間で激減している。割りばしの生産量・輸入量の合計は2005年の約260億膳をピークに、2009年には193億膳に減少。いったいなぜなのか。何が起きているのか。
割りばしに換わって増えていたのはプラスチックのおはし。さらに探っていくと意外なことに国産木材で作る割りばしが増えていた。「エコじゃない!」と批判されてきた割りばしに異変が起きている。


今回のねらい

企画のポイント

■ 割りばし減少、飲食店では?

3年前に「割りばしは今どうなっているの?」の回でクワバタオハラが調査した飲食店。割りばしの使用量に変化があるか再び訪ねると、不況で客数が減少し、使う割りばしの数も減っていた。一方、大手牛丼チェーンでは3年前に割りばしの使用をやめてプラスチック製のはしを使うようになっていた。環境保全の一環、エコブームの影響なのだそうだ。
スタジオでは、プラスチックのはしを使う大手飲食チェーンがかつてどれだけ割りばしを消費していたかを紹介。調べることのできた一部だけでも、合計で年間8億膳以上の割りばしがプラスチックのおはしに置き換わっていた。こうした変化の裏には、エコブームの影響以外にも、中国製の割りばしの値上がりと供給不安があったとゲスト・田中淳夫さんは言う。


割りばし減少、飲食店では?


割りばし減少、飲食店では?


割りばし減少、飲食店では?

■ 高橋道場〜プラスチックのおはしの使い心地は?〜

プラスチックのはしと割りばしの使い心地を、ご飯とうどんを実際に食べて、比べてみた。ご飯ならプラスチックのはしでも食べづらくはなかったが、うどんの場合は滑りやすいプラスチック製よりも割りばしのほうが食べやすかった。


高橋道場〜プラスチックのおはしの使い心地は?〜


高橋道場〜プラスチックのおはしの使い心地は?〜


高橋道場〜プラスチックのおはしの使い心地は?〜

■ プラスチックのはしはエコ?

「エコだから」と増えてきたプラスチック製のはし。これって、本当にエコなのか?使っている現場と作っている現場を訪ねた。割りばしからプラスチック製に変えたことでゴミの量は大きく減少したが、新たに洗う作業が増えた。洗剤で手洗いし、洗浄機と乾燥機も使う。
こうした過酷な使用に耐えるプラスチック製はしのニーズに応えて、3年前に登場したのが材料樹脂SPS。いまでは、業務用のはしの半分以上がこれでできている。このSPSではしを作るには、樹脂を溶かすにも固めるにも普通のプラスチックより高い温度が必要でその分エネルギーもかかることが分かった。


プラスチックのはしはエコ?


プラスチックのはしはエコ?


プラスチックのはしはエコ?

■ 国産材の割りばしは増えている?

割りばしの全体量が減る中で、国産の木材から作る割りばしはこの数年、生産量が増加している。国内最大手のメーカーを訪ねると、割りばしの材料に秘密が。
かつて山に放置されていた間伐材などが、最近では国の政策で市場に出回るようになった。このメーカーの資材置き場にあったのも間伐材や、割れたり長さが規格外だったりする欠点材と呼ばれるものばかり。建材にはなりにくい国産木材が、割りばしの材料になっていたのだ。この間伐材の割りばしは、エコと言うことで需要を伸ばしているそうだ。
国産間伐材を使った割りばし生産は、他に障害者の作業所でも行われ、小規模な工場が新設されてきている。間伐材の割りばしは、日本の森林を守り環境保全に協力したいと考える学食や社食、飲食店で使用されている。
国産材の割りばしは、今は中国製と比べると値段は高いが、中国でも森林の伐採制限などで値上がりしてきているという。
新たに登場したプラスチック製のはしと間伐材の割りばし、どちらも「エコ」と受け止められているが、どっちがよりエコなのかという研究はまだなされていない。


国産材の割りばしは増えている?


国産材の割りばしは増えている?


国産材の割りばしは増えている?

■ いまだかつてないトライ〜プラスチック製のはしと割りばし、どっちを使う?〜

「繰り返し使えるエコなプラスチック製はし」と「間伐材を利用したエコな割りばし」、飲食店に二つのおはしがあったら、お客さんはどちらを選ぶのだろうか。居酒屋のランチタイムに実験してみた。


いまだかつてないトライ〜プラスチック製のはしと割りばし、どっちを使う?〜


いまだかつてないトライ〜プラスチック製のはしと割りばし、どっちを使う?〜


いまだかつてないトライ〜プラスチック製のはしと割りばし、どっちを使う?〜

■ ゲストコメンテーター

田中淳夫さん(森林ジャーナリスト)

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