今回のハテナ
> 平成17年10月2日放送分 「虫の声は聞こえていますか?」
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今回のねらい

秋の夜長に鳴り響く虫たちの美しい声。♪チンチロリンの「マツムシ」や♪リインリンの「スズムシ」など、繊細な奏では風流この上ない。
ところが最近、そんな虫たちの鳴き声に異変が起きている。街中では草はらや藪の減少に伴い、そこに暮らす「マツムシ」や「クツワムシ」が激減。反対に、夏の終わりから、街路樹や公園の木の上で♪リューリューリューという大合唱が響き渡るようになったのだ。いろんな虫たちの声をかき消す大声の主は「アオマツムシ」。実は、輸入植物にまぎれ中国南部から渡ってきた帰化昆虫だ。
豊かにすることではなく、きれいにすることが目的の緑地化。たった一種類の新しい虫の登場。そんな積み重ねが、いつの間にか生態系の多様性を奪ってゆく…。今、鳴く虫の世界はどうなっているのだろう? 秋の虫たちの鳴き声を通して身近な自然環境にトコトンハテナ!

今回のねらい
企画のポイント

■身近で鳴く虫はどんな虫?
クワオハは鳴く虫の声を聞き分けられる小学校の先生、酒井春彦さんと東京の住宅街を探索。ふだん気づかないが、カネタタキやツヅレサセコオロギなどが人家の生け垣や線路際の草の中で鳴いている。しかし、童謡「虫のこえ」に登場する秋の虫の代表、マツムシやクツワムシなどの声は聞くことができない。
そこでクワオハは、町中で聞くことができない虫の声を聞くために、東京小平の「鳴く虫保存会」を訪ねる。会長の小野公男さんは、町中で少なくなっているマツムシやクツワムシなどを繁殖させて、鳴き声を楽しんでいる。
自然の世界でも、堤防沿いの草地では、今もマツムシやクツワムシの声を聞くことができる。

■都会でひときわ大きな声の虫の正体は?
秋、公園や街路樹の下で耳をすますと、ひときわ大きく聞こえる虫の声に気づく。その虫の名はアオマツムシ。東京赤坂で発見された外来昆虫で、樹上が生息場所。そのため、姿を見ることが難しく、声は聞こえても正体を知らない人が大半だ。日本本来の虫が草地の減少で数を減らしていくなか、街路樹に棲むアオマツムシは、日本各地に広がっている。アオマツムシの繁栄は、見た目の快適さを求めて草を刈り、街路樹を植えていく今日の都市の緑のあり方を象徴しているようだ。

 

企画のポイント
企画のポイント
いまだかつてないトライ
高橋道場
高橋道場
高橋道場

■アオマツムシはどこまで行くの?
そもそも中国南部が原産といわれるアオマツムシは、日本の南へと勢力を広げている。ところが最近、温暖化の影響も手伝い、東北への進出を開始。アオマツムシは一体どこまで行く気なのか? クワオハも酒井先生の助けを借りて東北道を北上。アオマツムシ前線を調査!

ゲストコメンテーター
奥本大三郎(日本昆虫協会会長・フランス文学者)
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