今回のハテナ
> 平成17年11月20日放送分 「日本のお米はどうなっちゃうの?」
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今回のねらい
お米の価格が下がり続けています。今年は豊作ということもあり、史上最安値となった昨年よりもまだ安くなるとの見込みです。10年前に比べると、30%も下落しているのです。さらに、現在話し合われているWTO世界貿易機関の交渉の結果いかんでは、安い輸入米が大量に入ってくる可能性もあります。
米の値下がりは、消費者にとってはありがたいことですが、農家にとっては収入減に直結する切実な問題。日本の農業は、いったいどうなっていくのでしょうか?
今回のねらい
企画のポイント

■お米の値段が下がっている
お米の値段を知りたくてスーパーを訪ねたクワバタオハラ。お買い物中の方々に聞くと、最近のお米は「安くなっている」という声が。統計でも、米の小売価格の全国平均は、不作の年を除けば年々下落しています。
その大きな理由は、消費者のお米離れだといいます。たしかに一人が食べるお米の量は、45年前の約半分に減っていたのです。お米の値下がりで農家にはどんな影響が?千葉県の農家を訪ねたクワバタオハラは、田んぼの広さがなんと!20ヘクタールにもなると聞いてびっくり。その広さのわけは、米価の下落。減ってしまう収入を、耕地の大規模化で補っているのだそうです。またこの農家では、少しでも収入を増やそうと、農協よりも高く買ってくれる小売店に米を売り込んでいました。
実は、このように農家が独自に販売先を決めるようになったのは最近のこと。10年前までは「食糧管理法」の下、米の流通は国が一手に管理し、自由な売り買いはできませんでした。しかし10年前に食管法をやめて、米の流通を自由化することにしたのです。米作り農家は、市場競争のなかで生きていくことになりました。

■お米の輸入ってどうなってるの?
外国産の米の値段は、日本と比べて約3分の1から10分の1と、ずいぶん安い!この安い外国産米を、日本は現在約77万トン輸入しています。かつては、安い外国米から国産米を守るため、全く輸入しないのが国の方針でしたが、国際社会の一員としては輸入を拒み続けるわけにはいきませんでした。
現在、米の輸入のほとんどは国が行い、国産米よりあまり安くならないように価格を調整しています。日本のこうした保護政策は、WTOの通商交渉で議論になっています。日本は規制を見直すべき、という主張があるからです。
他方、将来の米の輸入自由化をにらんで、すでに8年前からアメリカ産の米のPRを続けている団体もありました。
米の輸入は日本の農業を左右する大問題。輸入賛成と反対、双方の意見を聞いてみると・・・輸入賛成の野口悠紀雄・早稲田大学教授は、「輸入を増やせば、日本の消費者はもっと安く米を食べられる。輸入源が多ければ、食糧供給の安全性も確保できる。」といいます。一方、輸入反対の谷口信和・東京大学教授は、「今までのように食料が潤沢にある保証はない。先進国以外の国が先進国並みに食料を食べだしたときに、大幅に不足することが予想される。」といい、これ以上食糧自給率を下げないことが重要という意見でした。

企画のポイント
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いまだかつてないトライ〜あなたは輸入米を買いますか?〜
いまだかつてないトライ
いまだかつてないトライ
いまだかつてないトライ

では、一般の消費者の方々は、国産米、輸入米のどちらを選ぶのでしょうか。買うならどっち?の質問を15人の消費者に聞きました。
選択肢は、「千葉産コシヒカリ」と「カリフォルニア産コシヒカリ」。
1、通常の小売価格ではどちらを選ぶ?5キロあたりでは国産の方が380円高いのに、全員が国産米を選びました。
2、では、カリフォルニア産米の値段がアメリカでの小売価格だとすると? カリフォルニア産の値段は国産の約3分の1ですが、そっちを選んだのは・・・わずかに1人。
3、それぞれのお米を試食してもらい、さあ、どっちを買う? 結果は、8人が国産米、7人がカリフォルニア産を選びました。カリフォルニア産を選んだ方の感想は、食べてみて「味の差を感じなかった」、「この値段なら」などでした。

高橋道場:お米の食べ比べ
高橋情報
高橋情報
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輸入米のお味って、本当のところはどうなのでしょう? スタジオで4つのお米を食べ比べました。お米の産地を知らせずに、おいしいと感じた順番を付けてもらうと・・・?
食べてもらったお米は、「魚沼産コシヒカリ」「千葉産コシヒカリ」「カリフォルニア産コシヒカリ」「中国産」の4種類。外国米の二つは、日本向けに作られたものです。
結果は、試食した3人がすべて、おいしい順番の上位に国産の2種類を挙げました。高橋さんとゲストの加倉井さんは、味だけでなく、香りや表面のつやも念入りに比較していました。
ゲストコメンテーター
加倉井 弘( かくらい ひろし)
農政ジャーナリスト
(罫線)
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