夏バテ対策にも! これからの季節に栄養満点の“麦とろ”はいかが?

2016年6月13日

夏バテ対策にも! これからの季節に栄養満点の“麦とろ”はいかが?
毎年6月16日は「麦とろの日」ってご存知でしたか? 麦ごはんのおいしさを多くの人に知ってもらおうと、6(麦)16(とろ)という語呂合わせから制定されたのだそう。食べごたえのある麦ごはんと、つるんとした喉越しのとろろのコンビは、おかわり必至のおいしさ! でもこの組み合わせ、おいしいだけでなく体に嬉しいこともあるみたいなんです。管理栄養士の望月理恵子さんにお話を伺いました。

まずは芋の種類をおさらい

今日はとろろが食べたいな……と向かったスーパーの野菜売り場に並ぶ“棒のような芋”と“平べったい芋”。どれを買えばいいのか、迷ったことのある人は多いはず。店頭でよく見かけるのは、おそらく「長芋」と「大和芋」ではないでしょうか。
夏バテ対策にも! これからの季節に栄養満点の“麦とろ”はいかが?
(左上)長芋、(右上)大和芋、(下)自然薯 「長芋」は長い棒状の芋で、原産地は中国ですが、現在日本で流通しているのは本来の中国原産のものとは異なる場合も。栄養価が高く、消化も良いので古くから滋養強壮に利用されています。水分が多く淡白で粘り気が少ないのが特徴で、カリウム、ビタミンB1、食物繊維などの栄養成分や、アミラーゼなどの消化酵素も豊富です。一方の「大和芋」は手のひらのような扁平な形の芋で、同じく中国原産。長芋よりもあくが少なくコクのある味わいで、粘りが強いのが特徴です。 ちなみに、「山芋」は長芋や大和芋などの総称で、その中に山芋という種類の芋もあります。また、山に自生する「自然薯(じねんじょ)」は山芋に似ていますが、植物学上では総称で呼ばれる山芋とは別分類。日本原産で強い粘りと独特の風味が特徴ですが、天然物のため山芋とくらべるとお値段もお高めです。

とろろに使われるのはどの芋?

夏バテ対策にも! これからの季節に栄養満点の“麦とろ”はいかが?
長芋、大和芋、自然薯、とろろに使われるのは……実は正式な決まりはありません(笑)! 風味の点から言えば、皮ごとすりおろした自然薯が一番おすすめなのですが、希少価値が高く店頭ではあまり見かけません。従って、粘りが強く肉質の良い大和芋を使うのが一般的なようです。 ただ、味の濃い料理と合わせる場合は、淡白な長芋のほうが相性が良いことも。自分の好みの芋を使っても構いませんし、それぞれの特徴を知ったうえで使い分けてみるのもひとつの手かもしれません。

とろろに合わせるなら白米よりも麦ごはん?

夏バテ対策にも! これからの季節に栄養満点の“麦とろ”はいかが?
食事処のとろろ定食には、だいたい「麦ごはん」が付いてきますよね。でもなぜ白米ではなく麦ごはんなのでしょう? これには昔の食料事情が関係しているようです。昔は今ほど米が安定して取れず、白米に雑穀などを混ぜて「かさ増し」することでお腹を満たしていました。麦ごはんも、そんな「かさ増し」レシピのひとつでしたが、麦入りのごはんはパサパサで、そのままでは喉に引っかかったりして食べにくい。そこで、とろろをかけることで、するすると食べられるようにしたというのです。現在の「麦とろ」は、その名残とも言えそうですね。 「虎ノ門市場」では、老舗会席料理店の味が家庭で楽しめる“浅草むぎとろのむぎごはんと味付とろろ”を販売中! また、とろろに麦ごはんを合わせるのには、健康面でのメリットもあるのだとか。とろろはでんぷんの吸収を遅らせる効果があるのに加え、食物繊維を多く含んでいますが、白米に麦を混ぜることでさらに繊維量が増え、整腸作用が促されるのだそう。これにより、強壮作用や糖尿病予防、ダイエットといった効果が期待できるようです。 「山芋のビタミンB1とアミラーゼが炭水化物の消化を助けるので、麦ごはんに限らず『ご飯にとろろ』や『お蕎麦にとろろ』は理にかなった組み合わせ! タンパク質を分解する働きもあるので、お肉料理(牛タンにとろろごはん 等)にもオススメですよ」(望月さん) 山芋の粘り成分は熱に弱いため、加熱せずにまるごと山芋が食べられるとろろは、栄養分を効率よく摂取するのに最適な食べ方。食欲がなくてもスルッといけちゃうとろろで、暑い夏を乗り切りましょう!