2003年3月7日放送内容
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まもなく国連査察報告
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焦点のイラク情勢ですが、間もなく大きな節目を迎えます。イラクの大量破壊兵器問題を巡ります国連安保理の外相級会合。注目の国連安保理によるイラクの査察報告はあと20分ほどで始まります。

国連本部には厳重な警備がしかれる中で先ほどから各国の外務大臣が到着しています。攻撃開始を主張するアメリカやイギリスと、それを阻止しようとするフランス、ロシアとの間の溝は全く埋まっておらず、議論はかなり激しいものになりそうです。

きょうの会合にはアメリカのパウエル国務長官、フランスのドビルパン外務大臣などが出席します。

冒頭、査察団のプリクス委員長が査察報告を行います。その内容は、ミサイルの廃棄を始めたイラクの協力に、一定の評価を与える一方で、まだ疑問点は残るとして未解決の問題のリストが盛り込まれる模様です。

しかし今後の対応はもはや、査察報告の内容次第ではなく、対立するアメリカ側とフランス側の政治的な駆け引きに振り回されているというのが、いまの安保理の現状です。

イギリスは打開策として、武装解除までの数日間の猶予をイラクに与えるという、修正版新決議案を検討していて、きょうの会合で提示する可能性もあります。

査察報告の後、各国の外務大臣は非公式の協議に移ります。物別れに終わるのか、妥協点が見つかるのか、ギリギリの交渉が続きます。

ブッシュ大統領はこの査察団報告を前に6日急遽記者会見をしまして、国連内の意見調整がついてもつかなくても立場は変えないという姿勢を強調しています。

「米国民はわかっている、我々の安全保障に必要ならば国連の承認がなくても我々は行動するということを」(ブッシュ大統領)

査察報告の前夜、テレビのゴールデンタイムを選んで、異例の記者会見を行ったブッシュ大統領は、イラク問題をめぐる外交努力が最終局面に入ったと強調しました。

大統領はまた、焦点の新決議案について、その正否に関わらず、採決での決着をめざす考えを示しました。

交渉役のパウエル国務長官は、きょうの安保理に先立ってニューヨーク入りし、反対派に対する説得工作を展開しています。

ブッシュ大統領の発言は「たとえ決議が否決されようと突き進む」という、決意を示したもので、反対派に圧力をかける狙いとともに最終決断がいよいよ秒読みに入ったことをうかがわせました。

ブッシュ大統領は来週半ばにも、イラクに最後通告を行うとの見通しが強まっています。一部メディアはイラクに対し3日間だけ猶予を与える案が浮上しているとも伝えております。

アメリカ国務省の高官は、今後決議案の修正を含め、各国と協議する可能性に言及しております。今週末、そして週明けの攻防がイラク情勢の行方を決める最大の山場となります。

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