
山田さんが薦める本
「大いなる看取り/中村智志」(新潮社)
東京・山谷に実在するホスピスでのエピソードが1冊にまとめられています。
行き場のない人たちが寄り添うホスピス・・・、
「きぼうのいえ」は、そんなドヤ街の真ん中にある。
末期がんの人から比較的元気な人までが、大家族のようにして、
人生の終章を個性的に、にぎやかに暮らしている。
元やくざ、元軍人...、さまざまな事情を抱えながらも、
残された日々を活き活きと過ごし、
施設を営む山本さん夫妻に看取られるまでが描かれています。
【山田さんが選ぶ1文】
「ありがとう。ここへ来てくれてありがとう」
山田さんは次のように語っていました-----
僕もそういう年ですから、友達を失ってきたりしたが、
結局、最期の場面では病院に行っても、どう振舞えばいいか、
何て言葉をかけたらいいか分からない...
これから僕自身が人の死を見送るとき、
あるいは僕だってやがて死んでいくんだけれども、
その時に、僕は何を考え、何を覚悟すればいいのかってことを
考えるきっかけを与えてくれた本でしたね。
【こんな人に読んで欲しい】
"人生が狭くなりがちな現代人に、様々な人の生き方を知ってもらいたい"
【本の"たすき"を渡す人を】
「今までのいろんな大学とは違う、新鮮な学部をつくりたいと言って相談に来たのが7年前。立命館大学の理事長の長田豊臣さんに...」
【森本智子のインタビュー後記】
http://ablog.tv-tokyo.co.jp/morimoto/2010/05/post-6.html