
中嶋さんが薦める本
「聖書を読んだサムライたち もうひとつの幕末維新史」
/守部喜雅(いのちのことば社フォレストブックス)
著者は長年、キリスト教を取材するジャーナリスト。幕末の武士たちが、いかに聖書に影響を受けたかを描いた新たな視点の幕末史です。坂本龍馬を暗殺したと言われている今井信郎が、晩年キリスト教に傾倒していく生きざまも描かれています。
中嶋さんはこう語ります。
「歴史というのは、こう見るだけでなくて、こっち側から見たり、あっちからも見たりすると、すごく幅が出てくる。今まで一面的に見ていたものが多面的に見てくると、また変わってきますよね」
そんな中嶋さんは、7年間にも及ぶ長いスランプを、やはり「別の視点から見る」ことで乗り越えました。「こんな俺は俺じゃなくて、あそこにいたトッププロの中嶋が俺だと思いたくなる。でもそうじゃなくて、今の自分が自分じゃないかと。このスランプを乗り越えた先にひょっとしたら"新しい自分"が、"新しいプロゴルファー中嶋"が待っているかもしれない。その彼に会いたいなぁと思ったのが、スランプをいやなものと思わなくなったポイントですね」
【こんな人に読んで欲しい】
"人生にちょっと悩んでいる人、ちょっと今躓いている人が読むと面白いかもしれない"
【本×中嶋常幸】
「これっていう本じゃないと引っかからない。僕の"ざるの網目"が大きいので、どの本も落っこちゃう。たまに、ボッとひっかかるものがあるので、そういうのは読む。ゴルフの本が多いが、たまに歴史の本も引っかかる」
こう語る中嶋さんですが、本との出会いは偶然ですか?という問いには、こんな答えが返ってきました。
「決して人生を偶然と思わないほうがいい、何かの必然があって、それでめぐり合っていると思った方がいい」
【本の"たすき"を渡す人を】
「ファンケルの名誉会長・池森賢二さんを推薦します。あらゆることに対して前向きな人です」
【森本智子のインタビュー後記】
http://ablog.tv-tokyo.co.jp/morimoto/2010/07/vol-12.html