
青木さんが薦める本
「論語の一言」/田口 佳史(光文社)
孔子とその弟子たちの言葉を記録した「論語」。「現代人が迷わず、苦悩することなく生き、人生の成功のために身につけるべき人間力」をテーマに、その名句を解説した一冊。著者は東洋倫理学の第一人者、田口佳史さん。論語には、「人間の本質」が簡潔に記され、「ぶれない自分」をつくる軸になると言います。
(青木)「人間としての基本を経営者としても踏まえてなければいけない。それは論語の中で、"仁""義""礼""智""信"の5徳」
人間が守るべきルールと言われる儒教の5徳とは・・・
「仁」とは、愛や慈しみ、思いやりの心
「義」とは、人の生きる正しい行い
「礼」とは、礼節を重んじ、人を敬うこと
「智」とは、知識や経験を通じ正邪の区別ができる知恵
「信」とは、うそをつかない、約束を守ること
青木さんは、リーダーに欠かせないのは「義」だと語ります。
「他人が困っているときに見て見ぬふりをするんじゃなくて、リーダーシップは、困っているのなら何とか助けようと思う気持ち、"義を見てせざるは勇なきなり"これが今の経営者、リーダーにとって絶対に必要」
【青木さんが選ぶ一文】
―知者は惑はず。仁者は憂へず。勇者は懼れず。
―これは先が見えなくて、自分自身のあるべき姿を見失い、
やるべきことがわからなくなったようなときに噛みしめて欲しい言葉
【青木さんの本の読み方】
読むだけ、何かを覚えるだけの本の読み方はしない。読んだら、学んだら必ずそれを自分のビジネスの中に、生き方の中に行動として生かす。
【本の"たすき"を渡す人を】
「人間の器が大きい、人間力が抜群におありになる、ニトリの似鳥昭雄社長を紹介します」
【森本智子の取材後記】
http://ablog.tv-tokyo.co.jp/morimoto/2010/09/vol17.html