震災から1カ月・・・。被災者の方々が少しでも元気になるお手伝いを出来たらと思い、少しずつではありますが「スミスの本棚」では本を届けさせていただくことにしました。今回は書き手でもあるこれまでのゲスト3人にメッセージ入りの著書をご提供いただきました。

 

1人目は、放送作家・小山薫。初めての映画の脚本「おくりびと」で、アカデミー賞を受賞。人気番組を生み出したた放送作家であると同時に、エッセイや小説など、多くの著書でも知られる。

  

 

■小山さんが選んだ著書

  「まってる。」/デヴィッド・カリ セルジュ・ブロック(千倉書房)

 

人はつねに待ってるものがある・・・。

一人の男の子の一生を通し人生の「待ってる」の瞬間を積み重ねていくことによって、人生を語ったフランスの絵本。小山さんが手書きで意訳を添えています。フランスでは「7歳から77歳が読む絵本と言われる」一冊。

 

  “おにいちゃん”ってよばれる日をまってる。

  

  運命がつながる日をまってる。

  

  元気にもどってくる日をまってる。


「赤い毛糸がモチーフになっています。つながる、運命の赤い糸みたいな・・・」と語る小山さん、被災地の方々へ、こんなメッセージを書き加えてくれました。

  

  ”おなかをかかえて笑える人、まってる。”

 

「いろんな大変なことがあって、昔に比べると、笑うことも少なくなったと思うんですけど、

本当に”おなかをかかえて笑える日”が必ずくることを、その日を”待ってる。”という・・・。そういう願いを込めて。(小山)

 

【小山薫堂から被災地のみなさまへ】

今、本当に大変なときかと思いますけど、がんばってください。「がんばってください」といいましたが、実は、がんばらなくていいと思います。がんばるのは我々です。僕の場合は、いろんなものを書いたり作ったりする身ですので、ささやかな光となるような、何かコンテンツをつくることで、みなさんの心を少しでも癒せたらいいなぁと思います。僕ががんばります。

 

小山さんは、俳優の渡辺謙さんとともに、被災者応援メッセージサイトをたちあげています。ぜひご覧ください!

 

助けあい、乗りこえる。私たちの財産は [kizuna

http://kizuna311.com/  

 

 

2人目は、書道家・武田双雲。NHKの大河ドラマ「天地人」の題字を手がけたことで知られる。個展やアトリエで書道教室を開くかたわら商品のロゴや題字も手掛ける。企業からの依頼があとを絶たない人気の書道家。

 

 

■武田さんが選んだ著書

   「絆」(ダイヤモンド社)

 

武田さんの作品集。自身が、悩んだり、壁にぶち当たり、時には喜びを感じながら書き続けた約50余の書と言葉を集めた一冊。英語と中国語訳も掲載されています。

 

武田さんは、こんな言葉を書いてくれました。

 

  ”大丈夫”

 

「ぼくが小さいころ不安がっているときに、母親が言ってくれた言葉。

不安というのは無限に拡大していく、わからないから、恐怖心がまた、不安をあおって、不安がまた恐怖心という、スパイラルに陥る。 こういう時に「大丈夫」という言葉が、不安の拡大をストップすると思う。僕ははおまじないのようにこの言葉を使っています」(武田)

 

武田さん自身、この「大丈夫」という書を書いたら、不安な心が落ち着いたそうです。

 

【糸に半分という漢字】

武田さんは、著書のタイトルである「絆」という言葉が若いころはあまり好きではなかったそうです。(ちょっと”うざったかった”とか) しかし・・・

「大人になって、いろんな人にお世話になって、自分の未熟さを感じるほどに、人の絆が感じられるようになってきた」とのこと。そして”絆”という漢字について、こんなことを語ってくれました。

「漢字が糸に半分っていうのが、すごく衝撃的で・・・。もともと人間なんて、完全な人間なんていなくて弱い生き物、糸みたいなもので、絆が生まれることで、人は強くなる」

 

【武田双雲から被災地のみなさまへ】

本当に不安がいっぱい広がっていると思うし、悔しさもあると思うし、つらい状況だと思うんですけど、人間というのはひとつの光があれば生きていける生き物だと思っています。みんなの力を合わせて一歩一歩、新しい日本、世界が逆に驚くような新しい日本、すばらしい日本づくりの一歩を踏み出していければと思っています。ぼくも精一杯日々がんばっていきますので、みなさん一緒にがんばっていきましょう。

 

 

 

3人目は、作家・岩崎夏海。デビュー作である小説「もしドラ」が去年、ベストセラーとなり一躍時の人となった。

 

■岩崎さんが選んだ著書

  「エースの系譜」(講談社)


実は13年前に書いた、最初の小説。

野球部がない高校の「監督」を任された新任教師。「このチームを甲子園に連れて行く。たとえ何年かかってでも」と決心する。世代を越え、引き継がれる意志を描くいた「もしドラ」の原点的物語。

 

13年の時を経て出版される一週間前に震災が起きました。舞台は被災地となった茨城県。岩崎さんが中学と高校の6年間を過ごしたふるさとです。

 

岩崎さんは、この本の印税の一部を被災地に寄付することにしました。

「何かしらの未来につなげてもらえれば・・・」という思いを込めて。

 

【みんなと”がんばる”】

「自分がみなさんとともにかんばっていけたら」という決意とともに

自身の原点である著書に座右の銘「人間万事塞翁が馬」を書いてくれました。

 

岩崎さんは、「エースの系譜」の他、たくさんの著書を提供してくれました。

お預かりして、被災地へ届けます。

 

★次回(4/17)は、本上まなみさんからのご指名で阿川佐和子さんの登場です!

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