現在51歳。映画(「四十七人の刺客」「八つ墓村」「犬神家の人々」など)やテレビの音楽を手がけ、これまでに日本アカデミー賞優秀音楽賞に3度輝く。ジャズやクラシックをベースにした演奏で人気を集めるピアニストでもある。父である詩人の谷川俊太郎とともに朗読と音楽のコンサートを全国各地で開催、多くのファンを引きつける。

 

■谷川賢作さんが薦める本

  「インナービューズ ―その内なる音楽世界を語る」

                    /キース・ジャレット(太田出版)

      

アメリカ生まれの世界的ジャズピアニスト、キース・ジャレットの自叙伝。枠にはまらない音楽とその人生について語った一冊。

この本は、音楽雑誌の編集者だった山下邦彦氏が、1988年に4日間も行ったインタビューがもとになっています。そのインタビューをもとに出版されたのが、「キース・ジャレット 音楽のすべてを語る」(立東社)。その後、キース自身がインタビューのテープを聞き直し、7年にわたって手を入れながら書かれたのが「インナービューズ」だったそうです。

(英語の原文と日本語訳の両方が書かれているので、英語の勉強にもなるかもしれません。)

 

※現在品切れ中ということで一般の書店では手に入りにくい本ですが、古本屋さんや図書館などで探してみてください。

  

 

【世の中は"即興演奏的"に動く】

谷川さんが選ぶ一文は、楽譜に頼らない即興演奏家として有名なキースが即興の醍醐味と人生を重ねて合わせて表現した箇所です。

 

 今の芸術家が抱えている最も大きな問題のひとつは
 間違うことを恐れて冒険をしないことだ。

 

 結果的に間違ってしまうかもしれない。
 

 でもインプロビゼーション(即興)というのはそういうものだし、
 それはまた人生についてもいえることだ。


谷川さんはこう語ります。

「人はプランを立てて行動するのが好きだし、プラン通りいくと安心する。でも世の中はプラン通りにはいかない。世の中って即興演奏的に動いている」

 

【ふに落ちたら、つまらない】

「この本は迷っている人に薦めたい」と谷川さん。

「本を読んでなるほど、フムフムと腑におちたらつまらない本だと思うとも。この本を読んでもっと迷ってしまうかもしれないけど、「このこともうちょっと考えてみよう」とか、常に新しい課題を持ち続けられる人にはこの本はヒットするかもしれないとのことでした。

 

 

【音楽を被災地へ】

5月13日、市ヶ谷の音楽ホールに子供から大人まで200人ほどが集まっていました。そこに谷川さんの姿が・・・。

 

祈り~みんなで歌う・復興支援CD制作プロジェクト~

 

子供たちの提案から始まった被災地支援プロジェクト。

この日はCDのレコーディングの日でした。

谷川さんが作った曲を合唱して、その音楽とCDの売り上げを被災地の子供に届けるそうです。

 

谷川さんのピアノと200人の合唱は心に響くものでした。「たねをまこう 愛のたねをまこう・・・」という歌詞で始まる谷川さん作曲の『祈り』は、被災地の方々を元気づけられる歌だと感じました。谷川さんは"音楽のチカラ"についてこう語ります。「音楽って聴いている時だけでも、心がパッと花開く」

 

【本の"たすき"を渡す人を】

小室等さんを紹介します。今年音楽生活50周年。つまり僕が生まれたときもプロのミュージシャンだった。すごいことですよね。

※小室等さんは6月1日(水)の登場です。

 来週25日(水)の「スミスの本棚」はお休みです。

 

【森本智子の取材後記】

http://ablog.tv-tokyo.co.jp/morimoto/2011/06/post-134.html

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