11月23日(水)放送
辻仁成さん
作家

現在はフランスを拠点に活動し、芥川賞作家、ミュージシャン、映画監督など様々な顔を持つ。東日本大震災が起きたときはパリにいた。隣人が「日本に帰るなら子どもを預かる」と言ってくれたり、街で「一緒に連帯しよう」と声をかけられたりしたという。「すぐに何かをしなきゃという気持ちと、それまで言葉で『祖国』と思ったことがないのに『祖国、祖国』といい始めたり、じっとしていられなくなった。震災後は毎月のように日本にいる」(辻さん)。辻さんは音楽で被災者に寄り添おうと伝説のバンド「ECHOES」を再結成、福島でライブを行った。さらに12月22日には渋谷でもライブを行う予定だ。

「霊山」
著:高行健 訳:飯塚容
(集英社)

癌の宣告を受けた作家が「霊山」を求め中国をさまよう壮大な叙事詩とも言える作品だが、「私」「おまえ」「彼」と登場人物が頻繁に変わり、一見無関係なエピソードが次々と展開していく。辻さんはこの作品に出会ったことで、隣の国・中国をもっと知りたくなったと言う。「この中に現代の中国が全部入っている。文化大革命に対する批判も入ってるし、中国の管理的な社会の中で、どれだけ知識人の人たちが、それをかいくぐって、芸術をやっているかという話なんですよね。それを考えれば、これだけはぐらかさないと、暗号のようになっていないと伝えられないんですよね」(辻さん)。著者の高行健(ガオ・シンヂェン)は中国からフランスへ政治亡命。7年の歳月をかけて書き上げた「霊山」などでノーベル文学賞を受賞した。「読んでいけば読んでいくほど引き込まれる深い作品」と話す辻さんは、この本を10代の若者たちに読んでほしいと言う。

北川悦吏子さん
脚本家

「彼女は脚本家で、たくさんのドラマを作ってきたストーリー・テーラーですので、たぶん彼女が読む本は普通の人が読む本とは違うんじゃないかな。ちょっと覗いてみたいなと思って彼女を推薦しました。」(辻さん)


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