

12月21日(水)放送
山田太一さん
脚本家
昭和58年に放送された代表作「ふぞろいの林檎たち」では、四流大学に通う学生と看護学校生を主人公に学歴社会の歪みを描いた。当初、山田さんは大学生を書こうと偏差値が高い大学の学生から取材を始めたが、学生の話が全然面白くなかったという。「三流大学ぐらいになると劣等感だってあるし恨みみたいなものもあるし、自分の境遇に対する不満だってある。気持ちのひだが全然違いますから、そちらのほうがずっと面白いわけね。どういう人と付き合うって聞いたら、『女子大のいわゆる一流大の子と付き合おうったって向こうが相手にしてくれないから看護学校の生徒に声かける』というのね」(山田さん)。最新小説「空也上人がいた」では、介護の現場を舞台に選び、念仏を唱える口から阿弥陀仏が現れたという僧侶「空也上人」をモチーフにした。
短編小説の名手として知られた阿部昭さんが、古今東西の短編の傑作とその魅力を紹介した文学案内で、短編小説が読みたくなる冊です。山田さん自身も無類の短編好きで、連続ドラマを書く際には短編のつもりで一話ずつ書いていくといいます。「短編小説は、身近な人間の現実、真実、夢みたいなものをチラッと書く。その代わり一行も揺るがせにしていない。本当に単刀直入に主題が分かって、無駄も変な緩みも全くない。終わりが閉じないっていうことですね。これは短編の魅力だと思います。こっちに委ねられる部分が多いから、人生を教えてもらえる。」(山田さん)

宮藤官九郎さん
脚本家
「宮藤さんはハチャメチャみたいに見えるんですけれども、基本的には誠実な方。とても魅力のある方だから、きっと面白い本を紹介してくださるんじゃないかと思う」(山田さん)
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