

5月23日(水)放送
玄侑宗久さん
作家
2001年に「中陰の花」で芥川賞を受賞。玄侑さんは作家であるとともに、臨済宗福聚寺の僧侶でもある。禅の思考と生き方を書いた本も多い。「スミスの本棚」(5月9日放送)で高泉淳子さんが紹介した、玄侑さんの「禅的生活」(ちくま新書)は、放送が大きな反響を呼び1万2000部を増刷した。
福聚寺は福島原発から西に45キロの距離にある。昨年3月11日以降、玄侑さんは震災と原発に向き合う日々が続く。
岡倉天心は明治時代に日本の伝統美術を海外に広めることに奔走し、ボストン美術館の東洋部長も務めた国際派だった。「茶の本」は、1906年にニューヨークで「THE BOOK OF TEA」と題し英語で出版された本を翻訳したもの。茶道をテーマに東洋の文化の独自性と素晴らしさを描いた。
「東西を問わず重んぜられているのは茶道というアジアの儀式だけなのである。白人はわれわれの宗教と道徳を嘲笑してきたが、この褐色の飲料はためらいもなく受け入れたのである。」(「茶の本」より)
玄侑さんは、西欧化していく社会の中で初めて西洋と違う日本の文化を訴えた天心の本を、今こそ日本人は読んでほしいと話す。「東洋にも日本にも独自の在り方があり、それに従った独自の文明を築いてきたはずです。ところがそのことを西洋人に対し、明快に説明できる人がいなかった。岡倉天心は、それを初めて果たした人物」(玄侑さん)
玄侑さんインタビュー(HP限定公開)
クリックするとインタビューを見ることができます

立川志の輔さん
落語家
「志の輔師匠とは対談し本を作りました。師匠の創作落語が素晴らしく、ああいうものを書くに至った背景には、どんな本があるのか興味があります」(玄侑さん)
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