9月26日(水)放送
倉持裕さん
劇作家・演出家

1972年、神奈川県生まれ。92年、俳優として学生劇団に参加すると同時に執筆活動を開始。2000年に劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」を旗揚げ、主宰。04年「ワンマン・ショー」にて第48回岸田國士戯曲賞を受賞した。12年には舞台「英国王のスピーチ」の脚本や舞台「鎌塚氏、すくい上げる」の脚本・演出を手掛けたほか、テレビドラマやコント番組の脚本などで幅広く活躍中。

「幽霊たち」
ポール・オースター著
柴田元幸訳
(新潮文庫)

「幽霊たち」は80年代のアメリカ文学を代表する作品のひとつです。舞台は戦後間もなくのニューヨーク。「ブルー」という名の探偵が主人公ですが、事件らしい事件は起きないまま、物語はときに静かに、ときに劇的に展開します。

特に書き出しが「すごくかっこいい」という倉持さん。

『まずはじめにブルーがいる。次にホワイトがいて、それからブラックがいて、そもそものはじまりの前にはブラウンがいる。』

そのころ、劇作の始まりと終わりの書き方に悩んでいた倉持さんは「この程度の説明で物語に入れるのか」と感銘を受けたそうです。すべてをそぎ落として「書きたいことだけを書く」ポール・オースターのスタイルは、その後、倉持さんの作風に大きな影響を与えました。

「分かりにくくても十分面白いものはできるんだと勇気づけられた」

探偵「ブルー」は理由も分からぬまま「ブラック」という男を一年以上監視し続けます。
孤独な監視作業のあいだ、想像力が豊かに膨らみ、自分と向き合う「ブルー」。

「一人の時間を愛せる気がする小説」「寝る前に、ゆっくり読んでみるといいのでは」(倉持さん談)

満島ひかりさん
女優

満島ひかりさんは、3年ほど前に倉持さんと初めて舞台の仕事をして以来、倉持さんの劇作はほぼ欠かさず見に来て、感想を言いにくるそうです。倉持さん作・演出の舞台「鎌塚氏、すくい上げる」ではヒロイン役を演じました。
「何でもとにかく本気で、手加減なしにぶつかってくる女優」(倉持さん談)。


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