1月9日(水)放送
平田オリザさん
劇作家・演出家

1962年東京生まれ。国際基督教大学在学中に戯曲の執筆を始め、劇団「青年団」を結成。その後、演出も担当。「東京ノート」(1995年・第39回岸田國士戯曲賞)、「その河をこえて、五月」(2003年、第2回朝日舞台芸術賞グランプリ)など劇作多数。このほか教育、言語、文芸などの批評、随筆を執筆。また、国内外での演劇ワークショップなど、多角的な演劇教育活動を展開している。現在、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授、四国学院大学客員教授・学長特別補佐などを務める。戯曲以外の著書に「演劇入門」(98年)、「話し言葉の日本語」(02年・井上ひさし氏との対談集)、「芸術立国論」(02年)など。

「どうぶつ会議」
文 エーリッヒ・ケストナー
絵 ワルター・トリヤー
訳 光吉夏弥
(岩波書店)

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絵本「どうぶつ会議」の原書が出版されたのは1949年。第二次世界大戦が終わって4年後のことです。絵本はユーモラスな動物たちの絵であふれていますが、メッセージは真剣そのもの。子どもたちのために、平和を求める動物の果敢な行動を描く物語です。世界中の動物が集まった会議で、白クマは高らかに宣言します。「われわれは、戦争や、貧困や、革命が、二どとおこらないことを、要求します」

著者のエーリッヒ・ケストナーは世界的に知られる児童文学の作家。「二人のロッテ」の著者でもあります。常に子どもの目線を忘れなかったケストナー。終戦後もなお争いが続く世界に「絶望し」「それがこの本を書かせたのだ」と平田オリザさんは考えます。

「政治の原点は弱い人のためにある」「私たちは理想を失ってはいけない」...
シンプルで単純なメッセージの大切さ。平田さんは折に触れてケストナーのこの本を読み返すといいます。

世界がどんどん複雑になっている今だからこそ、「作家として、『ああ、こういうストレートな仕事ができれば』といつも思う」と語る平田さん。絵本にしては少し難しい本だけれども、親子で読んでほしいそうです。お父さんやお母さんが読み聞かせて、子どもが「それ何?」と質問する。そんな風に、「親子で話し合いながら読んでもらうといいのではないかと思います」。

本広克行さん
映画監督

本広克行さんは、平田オリザさんが芸術監督をつとめる「こまばアゴラ劇場」に通い詰めるほどの芝居好きだとか。
平田さんは本広さんのことを「すごくまじめですごく勉強熱心で、たぶん僕よりたくさん芝居を見ている」と評します。

「監督には『俺についてこい』型と『気配り型』がありますが、彼は『気配り型』の典型。映画や芝居に対して、ものすごく謙虚です」


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