今知るべき世界の大問題
- NAVIGATOR
- 鎌田靖
2013年7月22日放送
常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。
今、世界で本格的な"日本食"がブームになっている。それは、外国人経営の"なんちゃって日本食"ではなく、日本人がプロデュースする本物志向の日本食だ。ニューヨークでは、本格的なラーメン店が続々と進出。日本でも大人気の「博多一風堂」をはじめ、有力店には連日行列ができる程の人気ぶりだ。一方、食の都パリでは、カリッと焼き上がった餃子が大ブームに。その本格的な日本食ブームの背景には、日本製の食品ロボットの存在があった。進化する食品ロボットが、"真の日本食"ブームを後押しするのか!?
新横浜にあるラーメン博物館。午前11時のオープン前に、すでに長蛇の列が。そこには、日本の本格ラーメンを食べようと外国人客も大勢詰めかけていた。日本の国民食、ラーメンは、今や貴重な観光資源なのだという。注目を浴びていたのが、アメリカ生まれのラーメン店「IKEMEN HOLLYWOOD」。2年前にハリウッドでオープンし、日本に逆上陸を果たしたのだ。バジルペーストのつけ麺が評判に。今、世界では日本のラーメンブームが起きているという。そこには、丹精込めた職人の技と、日本の食品機械技術があった!
大人気!バジルソースのつけ麺
今、ニューヨークでは日本の国民食、ラーメンが大人気。ここ数年、日本の本格ラーメン店が続々と進出を果たしている。中には3時間待ちの店もある程、行列店が後を絶たないのだ。人気の理由は、本物志向の商品力。丹精込めて作るスープと、それにマッチする“本格麺”が勝負のカギとなる。ニューヨークの35店舗に生麺を直販する会社「サンヌードル」。その工場では日系2世の社長が、真のラーメンを普及させようと奔走。麺の太さや縮れ具合など、各店舗の要望に叶う麺を研究、開発していた。その強い味方が、日本製の食品ロボット、最新の製麺機だ。日本のロボットが、ラーメンブームを後押ししていた!
ニューヨークで本格ラーメンが沸騰!
食の都パリでは、日本の餃子が大ブーム!メニューは焼き餃子だけという「GYOZA BAR」は連日、大勢の客で賑わう。わずか12席のカウンターは常に満席。1時間待ちは当たり前だという。この店の焼き餃子は、日本人初となるパリのミシュラン2つ星に輝いたシェフが考案したもの。具は高級豚肉と、ポワローネギ。ジューシーな具材と、香ばしく焼けた餃子の食感が人気の秘密。1日に3000個の餃子を作るという。この本格的な餃子を大量に作るために使われていたのは、日本のハイテク食品ロボット。その工場がある静岡県浜松へ。そこでは、さらなる革新的な食品ロボットの存在が!
高性能!餃子作りロボット
1963年生まれ。87年早稲田大学卒業後、大手百貨店に入社。91年日経BP社へ。
「日経ビジネス」など記者を経て、「日経レストラン」「日経トップリーダー」編集長。今年1月から現職。流通全般、外食業界に精通。
世界中に日本食が広がると、その土地ごとにアレンジされた新しい日本食が世界中でドンドン生まれるだろう。そして、その“新•日本食”が、続々と日本に逆上陸してくる、と高柳は予測する。
カリフォルニアロールや、今回番組で紹介したバジルペーストのラーメンもその一例だ。
海外で行った「好きな外国料理は何?」というアンケートでは、ほとんどの国で日本食が1位に選ばれている。
海外では日本食はすでに身近な食べ物で、日本食を学びたいという若者も増えている。
世界の潮流をみると、新しい日本食が生まれないわけがないのだ。
この3年で、世界の日本食店舗数は、3万店(2010年)から5万5千店(2013年)と、約2倍増えている。
さらに世界での日本食市場を、今後10年で約3倍にする目標を政府は掲げている。今後、日本食の市場規模は急成長する。そして、“食”に関係する日本企業は続々と海外に渡るだろう。
それをバックアップするのが、日本製の食品ロボットなのだ。
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