総力取材!世界の沸騰現場から...日本の未来が見える
- NAVIGATOR
- 鎌田靖
2014年10月13日放送
常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。
沸騰現場は欧州とアジアの分岐点に位置するアゼルバイジャン。「世界一バブルな都市」と呼ばれる首都バクーには今、世界各国から人、物、金が集中。ドバイのブルジュハリファを抜く高さ1050メートル、完成後は世界一となる「アゼルバイジャンタワー」建設プロジェクトも進行中。その富の源泉、カスピ海油田の採掘現場を世界で初めて撮影。ロシアやイランなど周辺国を巻き込んだ「カスピ海は、海か?湖か?」論争とは...池上彰が徹底解説する。
カスピ海に面する首都バクーに世界最大のファストフードが出現。銀行の預金金利は20%を超えるなど、日本ではありえない光景が広がっていた。中でも最も注目されているのがドバイを超える「世界一のタワー」の建設計画。カスピ海に人工の島を造成し高さ1050メートル、189階建ての超高層タワーを建設し完成後は100万人が住む都市になるというのだ。世界が今注目する総額11兆円の巨大プロジェクトの全貌に迫る。
総額11兆円!カザールアイラインド計画
カスピ海の原油開発によって急速な発展が続くアゼルバイジャン。富の源泉であるカスピ海ではロシアやイランなど周辺国による“海派”vs“湖派”の攻防が続いている。日本の面積より広いカスピ海は、日本では「世界最大の湖」と認識されているが果たして・・・。海か湖かで石油利権も大きく変わるという。20年以上続く論争を池上彰が徹底解説する。そして今回、カスピ海油田の採掘現場に世界で初めてジパングのカメラが撮影を許された。海上には驚きの“油田の街”も出現。世界でも最も高価な原油“黒い金”とは?更にアゼルバイジャンとトルコを結ぶ巨大輸送ルートの可能性、地政学上の重要な意味とは?池上彰が紐解く。
紀元前から伝わる“奇跡の風呂”
アゼルバイジャンと日本、一見遠いようだが様々な繋がりもある。一番人気の格闘技は空手。
旧ソ連時代には禁止されていたが、隠れて修行を続けていたという師範代も・・・。そんな経済成長著しいバクーの街の片隅に、取り残された人たちがいた。旧ソ連時代終わりの紛争で故郷を追われた避難民たちだ。停戦から20年経った今も、故郷に帰れず過酷な生活を余儀なくされていた。そんな避難民に手を差し伸べる一人の日本人、毎年アゼルバイジャンに渡り無償で支援を続けている。「難民支援のノーベル平和賞」と言われる世界的権威のある賞を、日本人として初めて受賞した人物だ。その知られざる活動を追った。
日本との知られざる絆…
未来世紀ジパング22回目の登場。1950年長野県生まれ。1973年にNHK入局。報道局社会部帰社などを経て94年から11年間「週刊こどもニュース」のお父さん役を務める。2005年からフリージャーナリストとして世界各地を取材。2012年4月から東京工業大学リベラルアーツセンター教授。
アゼルバイジャンは今、ヨーロッパの一員になることを目指している。そして文字通りヨーロッパとの太いパイプが現在着々と築かれている。
2019年完成予定の天然ガスパイプラインは、バクーからイタリア南部までを結ぶ。このパイプラインの完成でヨーロッパの国々は、これまでのロシア依存度を減らし、ウクライナ危機のようなリスクも今後、軽減出来ることになるのだ。ヨーロッパにとって高まるアゼルバイジャンの重要性。来年2015年にはアゼルバイジャンの首都バクーで記念すべき第1回ヨーロッパ競技大会(ユーロオリンピック)、2016年にはF1ヨーロッパグランプリが開催される。アゼルバイジャンが名実ともに、ヨーロッパとの距離を縮めている。
最近、「未来世紀ジパング」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
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