地球VOCE
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第104回 5月4日(金)放送
トルコの友人との約束を果たしに
今回伺ったのは、日本生まれの国際NGO「難民を助ける会」。
紛争や災害で難民となった人たちの支援や障害者支援などを行っています。
お会いしたのは、近内みゆきさん。 2011年10月トルコ東部で起こったマグニチュード7.2の大地震。 そこで緊急支援活動を行っていました。

「配給物資を配る際に、非常に長い列が出来ていたのですが、ずっと待っていたんです。こんなに秩序立っていると思わなかったので、地元の人に聞いてみたところ、東日本大震災で日本人が人から物をもらう時には感謝の気持ちを込めてずっと自分の順番が来るのをじっと待っていたという姿を見て、日本人を見習った行動をしようとなったそうです」と、近内さん。 日本の報道をトルコの方たちが見て、いい影響を与えたようです。

その一方、地震により住む家を失った人々は厳しい寒さの中、テント生活を余儀なくされていました。 そこで近内さんが提案したのは、すのこのようなものをテントの下に敷き、その上に断熱材のようなシートを敷くこと。直接氷点下の所に敷いているよりも良いのではないかというこの提案に、現地の人々は大喜び。 同僚の宮崎さんとともに、実施に向けて準備を進めていました。

しかし11月9日にM5.6の地震が発生。 宿泊していたホテルが倒壊しました。 近内さんは、6時間後に救出されたのですが…。
「同僚の宮崎さんは翌日の13時間後救出され、最初は息をしていたようなのですが、最終的に病院で亡くなってしまいました」と、近内さん。
がれきの中から見つかったという近内さんのパソコンは、地震の壮絶さを物語っていました。

ケガを負った近内さんは日本に帰国し、入院することになりましたが、再びトルコに向かったそうです。
「とにかく地元のことが気になっていて、一日でも早くワンに行かせてくださいと言っったんです。私たちの仕事は、信頼関係が一番大切だと信じております。ワンで実際に苦しんでいる方たちにも約束をしているので」と、近内さん。

こうして現地に戻った近内さんを迎えてくれたのは、思わぬ歓迎でした。
「あなた達の支援があったから、私たちはここで元気に生活できるんですよって話しかけて下さったり、町の中心街とかに行っても、通りすがりの人が『あの件については本当にありがとう』って声をかけてくださったりしました」と、近内さん。

「人にはそれぞれ役目というものがあると思うのですが。近内さんはトルコと日本の信頼関係、橋のように絆を結んでいく役割なんだなぁと思います」と、紀香さん。
志半ばで逝った仲間の思いを胸に、第二の故郷を支えていきたい。
『私たちは、世界と共にある』
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テレビ東京