
町の発展に伴って、問題になってくるのがゴミです。インドネシアのスラバヤ市で、日本の企業がゴミを分別する施設を建設し、ゴミを減らそうという取り組みを行っていました。日本で行なってきたゴミの収集やリサイクルのノウハウが、インドネシアでどのように生かされているのかを紹介します。
佐藤 「町の発展に伴って、問題になってくるものの1つが、ゴミです。今回はインドネシアのゴミ問題解決のための、日本の国際協力をご紹介します。」
インドネシア第2の都市スラバヤ。人口300万人。ここ数年の急激な発展によって、人口の増加や生活の近代化が進んでいます。ある一件のお宅にお邪魔しました。ちょうど台所では料理をしているところ。スラバヤの一般家庭で最も多いゴミは、生ゴミ。全体の70%を占めるとも言われています。ゴミは通りにあるゴミ捨て場に出しておくのが一般的。特に分別はしていません。
暮らしが豊かになり、ゴミの量だけではなく、質も変わってきました。紙やプラスチックなど、種類が多様化しているのです。こうして集められたゴミは焼却せずに、最終処分場へと運ばれます。スラバヤ市の1日のゴミの量は1400トン。このままゴミが増え続ければ、数年後には処分場は満杯になるといわれています。
そこで、この町のゴミ問題を解決するため、日本の企業がある取り組みを始めました。ゴミを分別する施設を建設。ここでプラスチックなどリサイクルできるものは分別し、なるべくゴミとして捨てるものを減らそうというのです。この施設を運営しているのが北九州の西原商事。日本で行なってきた、ゴミの収集やリサイクルのノウハウを生かして、海外へと進出したのです。西原商事の西村一樹さんに話を聞きました。
西村 「お金をかけずにできる仕組みを作って行けたらいいなと思っています。」
この事業にはもう1つ目的が。スラバヤの町にはゴミを拾ってお金に換え、生活している人が1万人もいると言われています。そこで、このリサイクル施設ではそうしたゴミを拾って暮らしていた人たちを分別の作業員として雇用しているのです。アグスさんも中学生の頃からゴミを拾って暮らしてきましたが、今は定期的な収入を得られるようになりました。
アグスさん 「健康に問題はありません。体への負担は軽いです」
今の課題は70%を占めるこの生ゴミ。今後はこれを堆肥として販売することも検討中。こうした手法が確立し、インドネシア全土に広げられれば企業がビジネスとして継続させることができます。
西村 「環境の改善にもなるし、貧困層の底上げにもなると思っていますし、利益は少ないにしろ、何かスラバヤのためになればいいなと思っています。」
日本の知恵と技術をインドネシアのゴミ問題の解決につなげる。今後のさらなる発展が期待できます。